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第2回 兎と狼

織田軍に包囲され、絶体絶命の松平元康(松本潤)。だが、なぜか織田信長(岡田准一)は兵を引く。元康は慌てて大高城を飛び出し、瀬名(有村架純)を残す駿府に帰ろうとするが、家臣団は故郷の三河に戻りたいと猛反対。元康は渋々三河へ向かうが、敵の罠にはまり、重臣の鳥居忠吉(イッセー尾形)が大けがを負うなど松平軍は壊滅状態に。何とか岡崎の大樹寺に逃げ込んだが…。



全話レビューした2017年の直虎以降の大河についてですが、18年の西郷どん、19年のいだてん、20年の麒麟、21年の青天とそれぞれ大いに楽しみながら視聴しました(鎌倉殿だけは1話も見ないで終わったが)。在庫状態になっていますが、西郷どん紀行麒麟紀行も敢行しているほどです。

で今年の家康ですが、どこかの記事にも書いたかと思うんですけど、私的には信長・秀吉・家康が主役の大河ってそんなに見たいわけじゃないんですよね。もうあらかた話もわかりきっているし、主役じゃなくても毎回顔を出してくるし。同じところを繰り返すよりもあまり知らない地方領主・地方大名の話を1年間じっくり見たいと思っている派なので。

じゃあなんでレビューをする気になったのかというと、今作は個人的に楽しみなキャストが何名かいらっしゃるんですよ。分かり切った話でもどういった魅せ方をされるのかという楽しみがあります。なので久しぶりのレビューをしてみようかと思った次第。途中で切るかもしれないけれど。

・ ・ ・ ・ ・

第1回の本放送をあまりに適当に見ていたので、再放送を見直してみました。

ふ~む なるほどね~~

ナレーションの家康像とドラマ内の家康像が乖離している(というか正反対)のも、神格化されている家康像は(ひいてはよく知られている家康像も)今作では用いないという宣言なんですね。

以下思ったことをいくつか。

・ ・ ・ 

まず第1回で桶狭間まで終わりにしたことについて。1983年の大河ドラマ『徳川家康』では第6回まで竹千代時代で、第7回でようやく元服して瀬名と結婚したことを考えると今作は確かに展開が早めです。本当は今作でも6回とは言わないまでも2回くらいは子役を使っての竹千代時代の描写が欲しかったところでしたが(人質交換の話とか雪斎との話とか)、今の視聴者は気が短くなっているので、子役時代を見るのを辛抱できない人が増えているのでしょう。近年では例外的に子役をじっくり使った直虎(第4回まで)でも子役時代が長いと言われてましたからね。直虎の子役時代は独特の世界観を視聴者に浸透させるために必要不可欠な助走期間であり、そこでの描写が最後まで生かされた物語になりましたが、今作においては視聴率対策もあると思われます(子役を使うと視聴率が取れないといわれている)。

ただ家康の晩年まで描こうとするなら、必ずしも早すぎる展開とは言えません。桶狭間の戦い以降も主要なイベントがひっきりなしに発生しますし、イベント消化だけでなく親族間や家臣団とのエピソードも腐るほどあります。信長や秀吉との関係描写にもそれなりに時間を割かれることでしょうし、相当取捨選択しないと最後まで描き切るのは厳しいのではないかと思っていました。なので1話で桶狭間終了まで進んだということは最後までやるつもりなんだなという意志を感じました。

※情報によると18~19話あたりが信玄死去・武田撤兵になるらしいので、幼少時代を端折った割には前半生期に長めに時間を割くようです。晩年までやる配分はちゃんとできているのかな・・・

・ ・ ・ 

大高城兵糧入れでは先頭に立って敵中突破して成功させる勇敢さを見せたのに、突然ヘタレ化して家臣兵卒を置いて一人で逃げ出す元康はなかなかぶっ飛んでましたね。ただ総大将が戦場で討たれるというのは相当レアケースであり、実際義元が討たれたことを知った元康は切腹しようとしたと伝わるほどなので、取り乱す描写そのものは大変正しい。

家康という人は生命の危機に瀕することが多くかつ激高しやすい性格のためか、しょっちゅう切腹騒ぎを起こしそのたびに周りに止められてるんですよね。私的にはこの切腹騒ぎのシーンを楽しみにしたいほどなのですが、ドラマ上だと出陣前に瀬名と一緒に逃げようかという話もあったので、この場面において自殺するくらいなら逃げるという選択を選ぶのも話の上では整合性はとれています。どうも今作の家康は(序盤だけかもしれないが)情けない系で行くっぽいので、切腹騒ぎの代わりにピンチになるたびに便所に籠るのかもしれません。

・ ・ ・ 

瀬名について。今作の瀬名はどう見ても悪く描かれそうにないので、その分徳姫(五徳)の方が悪いみたいな話の持って行き方になったりしそうでちょっと心配してます。ちなみに五徳を演じる久保史緒里さんは上で述べた個人的に楽しみなキャストのうちの一人。どうする久保ちゃん。

↑ここまで視聴前記載



さて岡崎入城までの経緯を描いた今回。上で書いたことがいきなり翻っちゃいましたね。
子役も登場したし、切腹騒ぎもきちんと取り上げられたし(自分の想像よりもちゃんとした感じで)。
子兎発言にもつながりがあったし、これはうかつに批判すると後で自分に返ってくるパターンのやつかもしれません。


○松平元康(松本潤)
厭離穢土欣求浄土
周りはどうするどうするうるさいし、駿府に帰りたいのに家臣は言うこと聞かないし、信長が去ったと思ったら対立する国衆から攻撃されて命の危機だし、ピンチの連続でど~する元康の回。切腹決意のシーンももっと取り乱して切腹しようとするところを周囲に止められる展開かと思いきや、数正には見守られ平八郎には介錯を買って出られ小平太にはその様を覗かれ、それでいてコントっぽくならなかったのは大変良かったと思います。「道を開けよ!」のシーンもカッコよかった。アイオブザタイガー!

○本多平八郎(山田裕貴)
なんであんなにツンケンカリカリしてたのか理由がわかりましたね。いい人物描写です。

○榊原小平太(杉野遥亮)
02-7.jpg

後の四天王もこの時点ではまだ若造。飄々とした感じが素敵。

○於大の方(松嶋菜々子)
三寅の出生の秘密が。ガオー

○織田信秀(藤岡弘、)
迫力アリ

○松平昌久(角田晃広)
02-6.jpg

悪い顔が巧かったですね。演じているのは東京03の角田さんですか。演技お上手。

○飯富昌景(橋本さとし)
ゲェー、鎮西八郎がおる!三方ヶ原の敗北が確定しましたお疲れさまでした。
細かいところですが飯富表記なのもGOOD。


第2回に関してはドラマ性が高かったためか私の好きな作りでした。
ただ第2回までは良かったけれどもその後一気に雑になった丸という前例があるので、まだ評価は決めかねています。
もっと良くなりそうな気もするし、崩れる可能性もまだある。
中立の立場で第3回を待ちたいと思います。


紀行は岡崎公園、龍城神社、大樹寺

次回は「三河平定戦」

本多平八郎忠勝 討ち死に
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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