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第1章 『出立の章』

2017年8月 富士弾丸登山編

1-1 プロローグ 旅立ち

立山登山からおよそ半月が経過した8月中旬。急遽富士山登山を思い立つ。
この時点でまだ富士山登頂の経験がなかった私。山小屋を利用すれば健康な人なら大抵誰でも登れるという話は聞いていましたが、あえて山小屋を利用しない弾丸登山を行うことを決意。この時期休日は激混みするだろうから、多少は混雑がマシであろう平日に登るために金曜日に休暇を取得。
注:弾丸登山は非推奨です

木曜の仕事終わりにシャワーだけ浴び、準備もそこそこに自宅を出発。今から思うとびっくりするほど準備も計画もないままのあわただしい出発ですが、こういうことは勢いというものがかなり大きなウェイトを占めるものです。弾丸登山なんて今できなければ今世での達成はまず無理という気持ちに突き動かされていたようにも思えます。もちろん勢いだけで何も考えていなかったというわけではなく、弾丸登山のリスクと山小屋を利用することの費用及び心理的ハードルと比較して、この時の自分はあえて前者を選択したということになります。

関越道~圏央道~中央道と経由し山梨県へ。


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談合坂SAで食事680円

食事中に日付が変わる。夜食というより、もはや本日の登山前の最後のエネルギー補給といった感じか。

河口湖ICで高速を降り、富士スバルライン麓にある駐車場(富士山パーキング)に着いたのは午前1時半ごろ(駐車料金1,000円)。夏山シーズン時はマイカー規制となりここからシャトルバスに乗り換える必要があります。

シャトルバスの第一便が出るまでまだ多少時間があるので、この少しの時間を仮眠に充てることにします。無計画に弾丸登山を行うように見えるかもしれませんが、わざと不利な状況を作っているわけでは決してなく、与えられた状況の中でできる限り最善の行動をとろうと考えています。今回は河口湖まで高速を利用していますが、これも少しでも運転の労力を減らして体力温存を図ったため(いつもは山梨まで来るときは雁坂トンネルを利用)。

だがしかし問題発生。窓を少し開けて仮眠の態勢に入ったところ蚊が車内に侵入。これを始末するのに20分ほど時間と労力を消費してしまった。私は車中泊をするときはどんなに暑くても寒くても絶対にエンジンを切るのですが、今回はそれが裏目に出たようです。結局不十分な眠りのままアラームに起こされることとなりました。



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シャトルバス 駐車場~富士スバルライン五合目往復1,860円

4:30 まだ暗闇の中、シャトルバスの第1便が出発。平日の第一便ということで満車ではありませんが、それでもそこそこの人が乗車しています。バスの中では富士山に関する説明のビデオが放映されます。



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ちなみにこの時の私は登山リュックというものは所持しておらず、背負っているのは100均で買ったこの袋。100円の袋とはいえこの軽量さは特筆すべきものであり、前シーズンの山城めぐりでは大変重宝したものでした。しかし耐久性は著しく低いため、今回の登山では後に問題が発生することになります。中には軍手とお菓子、少しの飲み物と薄手の長袖、さらに念のため薄手のジャンバーも用意しています。これだけで小さな袋はもうパンパン。

バスはひたすら山道を登り、徐々に、というか思いのほか早く周囲が明るくなってきます。日の出が近づいたということもあるのでしょうが、雲の上に出たということの方が大きいようです。



1-2 五合目(2,305m*

※富士山五合目の標高は登山口によって異なり、吉田口は2,305m、富士宮口は2,400m、御殿場口は1,440m、須走口は2,000mであるとのことです。

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5:10 富士スバルライン五合目到着


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朝焼けの富士

雄大です。それと同時にあそこまで弾丸で登れるのか、ここへきて初めて不安がよぎりましたが、ここまで来たら行けるところまで行くしかない、と気合を入れなおします。
まずは休憩所隣にあり公衆トイレへ。特にもよおしていなくともここで一度出し切っておいた方がよいでしょう。ここから先はトイレの場所は限られるうえに有料になったりします。



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五合目自体がちょっとした観光地となっておりいろいろなお店がありますが、ゆっくり見て回るのは下山時に。この時広場に集合していた外国人団体が「Fhooo!」てな感じの気勢を上げる場面に遭遇。ちょうど出発するところのようだったので自分も少し間をあけて続くことにします。



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いよいよスタート              やめよう STOP! 弾丸登山

注:弾丸登山の定義について。一般的には山小屋などで十分な休息をとらないで一気に頂上を目指す登山のことを指していますが、富士山における狭義の弾丸登山とは「五合目を夜間に出発し、山小屋に泊まらず、夜通しで一気に富士山頂を目指し、(山頂でご来光を見て)すぐに下山する登山形態」のことを指すといわれます。今回の私の場合はご来光目的ではないので狭義の意味からは外れていますが、一般的な意味における弾丸登山ということでご理解ください。なお繰り返しになりますが、弾丸登山は非推奨です。



1-3 雲海!

五合目からはしばらく平坦な道が続きます。
と、先を歩く外国人集団の足が止まり歓声が上がっています。

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なんだろうと思って進むと・・・

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日の出と雲海!

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すごいな~

五合目のバスターミナル付近では建物があったりして景色をよく見れていませんでしたが、見渡す限りの一面の雲海です。素晴らしい光景。

ちなみに関東甲信の2017年の夏は天候不順に見舞われており、東京都内においては8月1日から21日まで実に21日連続で降雨を記録しています。先の立山でもずっとガスの中を登山して景色の堪能はできなかったので、ここで奇跡的に晴れ間に遭遇できたことの喜びは大きい。今日はついているかも。



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下り勾配                  最初のポイントは泉ヶ滝

平坦な道が続いてきましたが、一部下り勾配の部分もあります。左の写真はその場所で背後を振り返って撮影したもので、下っていることが感じ取れるでしょうか。山頂を目指しているのに少しとはいえ高度を下げるのは損だなあとか、帰路一番疲れているであろう時にここを登り返すのはどんな気分だろうとか、まだ序盤で元気なのでいろいろと考える余裕があります。案内標識によると次のポイントは泉ヶ滝のようです。


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分岐                    泉ヶ滝    

吉田口五合目へ至る道との分岐点付近にその泉ヶ滝はありますが、なんだかよくわからない滝でした。

ここから道は明らかな登り勾配になってきます。



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・・・

思いのほか大変ですが、樹林帯の中を歩く時間が長いのでその点はありがたい。

しばらく進み、シェルターを抜けると建物が見えてきました。


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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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