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第2章 『順風の章』

2017年8月 富士弾丸登山編

2-1 六合目(2,390m)

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富士山安全指導センター

到着した建物は「富士山安全指導センター」。この場所が六合目に当たります。ヘルメットの無料貸出を行っていますが私は借りず。なぜ借りなかったのか記憶があいまい。同じく記憶があいまいですが、確かここで登山マップを入手しているはずです。そしてここにも「やめよう弾丸登山」の表示が。うう、目が痛い。

眼下は一面の雲海、そして山を見上げると雲一つない超快晴!
六合目に常駐している指導員さんらしきは言うには「今はベストの天候、まだ登っていない人は今登るのが絶好のチャンス。ただし頂上に近づくといつ天候が急変するかはわからない」とのこと。この状態から天気が悪くなるなんてにわかに信じがたいことですが、山をいつも見ている人が言うからには説得力があります。


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この晴天が続くうちにできれば登頂したい。ということで休憩もとらず即スタート。ここから本格的な登りが始まります。見上げるとここからも山頂付近がはっきり見えますが、見えるがゆえに距離感がつかみにくく近いのか遠いのかもよくわからない状況。山の斜面に点々と張り付いている建物はこちらのコースに多く設置されている山小屋の姿。



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ほんの3分ほど登っただけで先ほどまでいた「富士山安全指導センター」はあんな下に・・・



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雲海を眺めながらつづら折りの山道を登る。早くも汗が噴き出してきます。あまりの暑さに上着を脱ぎ捨て半袖に。麦わら帽子とサングラスを持ってきたのが予想以上に正解となっています。



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さっきの外国人集団はさっそくばらけてきたので後続の方から次々ととらえて抜かしていく。外国人、特に白人系の登山者はとりわけ薄着が目立ちます。対照的にやたら着込んでいるのは有色人種系(日本人含む)。私は薄着になったので白人系に近いスタイルですが、日差しをもろに浴びるので日焼け防止に薄手の長袖のみを着るほうがベターでした。
ちなみに富士山には主要登山ルートごとの「色」が定められており、現在登っている「吉田ルート」のカラーは「黄色」。一目でどのルート上にいるかわかるので、見慣れてくる中盤以降はかなり便利。

そうそう、富士山の主要登山ルートは4つあり、それぞれコースの難易度やメリットなどは異なります。中でもこの吉田ルートは富士山登山者の半数以上が利用するという最もポピュラー、かつ一番ビギナー向けのコースということで今回私も選択しています。弾丸登山をするからには一番リスクの小さいコースを選択するのは必須条件。ちなみにこのルートが一番ビギナー向けとされる理由として、登山道と下山道が別になっていること、登りの登山道に山小屋が多いこと、標高差が富士宮ルートに次いで2番目に少ないこと、などがあげられています。



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七合目が近づくと岩場斜面が現れます(焦って転倒などに注意)。
岩場を過ぎると最初の山小屋に到着です。



2-2 七合目(2,700m)

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吉田ルート最初の山小屋「花小屋」

七合目の山小屋群に到着。まだ抜かしていなかった先行する外国人集団の多くがここで休憩をとっています。結構バテてそうな感じの人もちらほら。登りやすい道とはいえ、六合目からここまで比高300m以上を稼いだわけだからそれなりに体力は消耗します。天気が良すぎて直射日光がかなりきついこと、標高が高く空気がやや薄いことも影響していることでしょう。っていうかここまで私はそれなりに早めに登ってきたつもりですが、ここまで追いつけなかったということはここにいる人たちは相当ハイスピードで登ってきたということですね。そりゃ鉄人でもない限りバテるのが普通でしょう。

休憩をとるスペースもないのでここでみんなまとめて抜き去ることにします。お先に失礼。



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花小屋の先はまた岩場。先ほどの岩場より長めだが足場はしっかりしているので意外と登りやすい。



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七合目 日の出館(2,720m)        下をのぞくと・・・

吉田ルートは七合目から次々と山小屋に到着するので楽しい面があり、飲み物や酸素なども売られているのでそういうところもビギナー向けのルートといえます。このルートにおける七合目というのはピンポイントの場所ではなく、この山小屋群全体のことを指しているようです。あとこの山小屋は休憩所のほかにチェックポイント的な役割もあり、それぞれの山小屋で木の杖に焼き印を押していくという楽しみ方もできます。私はこのようなスタンプラリー的行為は好きですが、有料であったため自重。ちなみに私の妹はかつて学生時代に2度富士山に登頂しており、焼き印びっしりの木の杖をその都度お土産として持って帰ってきておりました。その2本の杖は今も実家に残されています。



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日陰から出たくない             麦わら帽子のシルエット

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暑っつい・・・               七合目トモエ館(2,740m)

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うわ~・・・

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鎌岩館(2,790m)             富士一館(2,800m)

五合目から鎌岩館までの標準登山時間は2時間30分といわれていますが、私はここまで75分で到着。標準タイムの倍の速度で登ってきたことになりますが、この時の私は標準タイムは知らなかったので比較はできていません。それでも休憩なしのノンストップで登ってきていたので平均よりはだいぶ早いであろう予想はしていました。しかしこのペース配分がこの先地獄を見る原因となります・・・

ちなみに鎌岩館と富士一館の標高差は10mで、数字だけ見るとすぐ隣にありそうな感じですが、実際はたった10mの標高差でも一登りする感じで楽ではありません。



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富士一館の次の山小屋までは少し距離が離れ、傾斜のきつい岩石帯を登ります。すぐ隣の大崩落地形を見ると足場がしっかりしている岩石帯の方がはるかに歩きやすいと感じますが、遮るものがないのでとにかく日差しがきつい!ここまでの自分の疲労の約半分はこの日差しによるものといっても過言ではありません。いい加減休憩したいのですが日影がないので立ち止まっても体力を奪われてしまいます。なので強行して一気に赤い鳥居がトレードマークの鳥居荘(2,900m・本七合目)に到着。



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鳥居荘から再び岩場をよじ登り、東洋館(3,000m)に到着!ここが七合目の最後の山小屋となります。なかなか長い七合目地帯でしたが、特に富士一館からここまでの比高200mは登り始めてから初めて本格的にきつさを覚えた区間となりました。しかしこれはまだほんの序章にすぎません。。。



2-3 八合目(3,020~3,040m)

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標高3,020m~の八合目付近。手元の資料や各種HPなどを見ると富士山八合目(吉田口)の標高は3,020mだったり3,040mだったりしますが、それらの地点には建物や表示物はないのでどちらでも大差ないといえます。むしろ八合目の本番は標高3,100mの太子館以降の山小屋群にあるわけですが、それらについては次章にて。

このあたりから周囲に雲がかかり始めていることに気が付きました。写真を見返してみるとこの少し前から雲が増え始めていますが、実際に霧状の空気を体感し始めたのがこのあたりから。下を見ると明らかに雲海がせり上がってきています。上の雲はまだ薄いので大丈夫かなあと思いつつ、下からの雲には追い付かれないように登って行かなければと気を引き締める。



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次の山小屋が見えてきた

七合目を越えたあたりから周囲に登山客が増えたような気がします。七合目の山小屋に泊まっていた人たちと合流し始めたのでしょうか。山小屋泊の人はご来光を見るために深夜チェックアウトするというイメージがありますが、朝まで休んでから登る人もむろんたくさんいるのでしょう。

ちなみにここまで私は初めのころの外国人団体をはじめかなりの数の登山者を追い抜いてきましたが、2名の人に追い抜かれもしています。抜かれることはあまりないので今でも印象に残っていますが、一人は私より10歳は若い男性。もしかしたらもっと若く大学生くらいかも。私と同様ラフなスタイルですっすと登って行かれました。若いっていーなー。もう一人は今度は私より10歳以上は年上な感じの壮年のおじさん。こちらの方も軽装ですが私や先の若者のラフな軽装とは異なり必要最小限の装備しか身に着けていない感じ。スパッツからむき出しの足は贅肉など一切ない日焼けした鋼のような脚でした。あの人はアスリートだなきっと。


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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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