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仁田山城① ~11段の小郭の構え~

2017年12月 年末年始6連戦DAY3

仁田山館に続いて本日のメインディッシュ・仁田山城へ。


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あそこまで登るのか・・・


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仁田山館から道路を挟んだ場所にある阿弥陀堂。『群馬県古城塁址の研究』の図によると、この場所が城の追手に当たります。



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山歩きの先人のページを見ると、城(石尊山)への登り口は砂防ダムのところからだったり赤城大明神のところからだったりとまちまちだったりしますが、近年は写真のように案内が表示されて分かりやすくなりました。



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登山口の表示個所から奥に入ると2、3段に分かれた平場に出ます。山麓の下郭なのかもしれません。このあたり、少し登山ルートを見失いやすいところで、私も登りの時は平場の奥の段から斜面を無理やり斜めに突っ切って(秘技・斜面斜め歩き)登山道に復帰しました。



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登山道は全般的に急勾配で、荒れ気味のところや土が乾いて滑りやすいところもあります。ただ薮化はしていないので余計なスキルは必要なく、求められるのは純粋な体力だけというのはある意味やりやすい。



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しばし滑りやすいジグザグの道(一部不明瞭)を登ると、ほどなく写真の赤い鳥居に到着。ここまでもそこそこ疲れますが、山頂はまだはるか頭の上。



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鳥居を越えるとジグザグ道から尾根筋直登に変化。さらに少し登ったところで大量倒木地帯に突入。ここまで登ってくる道中にも倒木は見られましたが、この一画は特に倒木が集中しており印象に残ります。



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大量倒木地帯を抜けさらに直登。周囲の光景を見ると、登り始めの時ははるか高い場所にあった隣の尾根が、いつの間にか同じくらいの目線のところに位置するようになっています。冬場で遮る葉も少ないため眺めは良いが、湿度を含んだ空気でやや霞んでいます。この時期にこんなに湿度が高くなることは上州では珍しいこと。



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石祠



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ひたすら直登

この時私はかつて登城した有子山城の直登を思い出していました。そしてこの日から約4か月後、再び有子山城を登ることとなったのですが(→参照)、それはまた別の話。

そんなことを思いながら登っていくと、周囲の地形が自然地形の尾根筋から小規模ながら段々の削平地形となってきます。城域に入ったようです。








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数段の小郭を乗り越えると、その先に嘉永四年と刻まれている鐘が吊られているのに出会います。本日は12月31日。少し早めの除夜の鐘代わりに鳴らしておきました。








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鐘のすぐ後ろにある不動明王の石像。文政十年のものらしく、『桐生市史』にも記載があります。

この鐘と不動明王像がある平場が南第三郭で、この下に数mの段差が付いて南四郭、さらに南五郭・・・と続いていき、小郭群は合わせて11段連なるといいます。そこまで細かくは確認していませんが、この11段の構えの高低差は70mに及び、自然地形効果も加わって要害性はかなり高いといえます。



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南第二郭の塁壁。資料によると南二郭と南三郭との高低差は6m。現在は直に登る道も付けられていますが、往時は東側の虎口受けから登る形式だった模様。



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南第二郭には3基の石祠が設置されています。中央の石祠が石尊山の由来の石尊大権現。



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こちらがそれ。「文政十年六月吉祥日」と彫られています。文政十年(1827)といえは小栗上野介が生まれた年で、翌年には西郷隆盛も生まれています。

台座も含めてかなりの重量がありそうですが、これらの石祠をここまで持ち運ぶのは相当な苦労があったのではと思われます。



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南第二郭から背後の5mの段差を登れば標高505mピークの本丸に到着。長さ40mほどの細長い平坦地で、中央には城址碑も建っています。こういう表示物があるのは大変うれしいところです。


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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。毎日欠かさず生野菜摂取中。
© 2010 城館探訪記

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