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権田城② ~大軍駐屯地に改修?~

2017年12月 大戸・権田探訪

高崎市指定史跡・権田城!この城を訪問するのはこれが3度目。特別な事情がないかぎり一度訪れたところには極力再訪しないことを唯一の信条としている私としては異例中の異例。

これまでの経緯を振り返ります。1度目の訪問は2007年冬。ちょうど10年前のことになりますか。先人たちの情報を頼りに道路地図に印をつけ、それをもとに城域にまでは達したものの城の表示物を発見することができずに撤退しており、その時の探訪記は権田城として後日掲載済み(①の数字は振られていませんが)。このころの私は2005年ごろから開始した県内城館探訪も3年目に入り、県内の(城館マニアの間では)有名な山城も一通り制覇して、徐々に情報の少ない城館に手を出し始めたころにあたります。

ちなみに当時、この城の表示物を発見できなかったという同好の士はちらほら見受けられました。私もここをはじめとして探索失敗は数多く経験していますが、そのことが今の嗅覚を養う上で大きく役立っています。逆に言うと現在は便利になりすぎたがゆえに、今の若人たちは失敗や試行錯誤を経験していなさすぎなのが少々気がかりではあります。なんか聞くところによると最近は「縄張図がないと城に入れない」とかいう人まで出現しているとかいないとか。ホンマかいな。。。

今でこそ情報はあふれ、大御所のサイトを見ればだいたいの城館は網羅されており迷うこともありませんが、当時は大御所のサイトですら群馬県内の城館掲載数は30城とかその辺の数であり、権田城の情報はありませんでした。当時私が参考にしていた先人サイトは多岐にわたりますが、その中の一つ、バイクで城巡りをしているおじさんのサイト(サイト名失念)はなかなか(いろいろな意味で)攻めており、権田城に説明板が設置されているのもこの方のサイトで初めて知ったものです。バイクおじさん、当時は大いに参考にさせていただきました。ありがとうございました。

2度目は2011年の冬。バイクおじさん他各種サイトを再度精査し、場所は合っていたことを確信。そして表示物が設置されているところのだいたいの場所も見当が付いたので再度出陣。現地で車を停める場所に苦労するも、東側の山の中のわずかなスペースに車を置くことに成功。そして犬に吠えられながらもついに説明板と標柱を発見。標柱の下の影の部分にちょっと雪だまりができている寒い日でした。

表示物を撮影したことに安堵し、2度目の探索記録はしばし塩漬け状態に。当時は(今もだけど)ブログ未掲載の城館が大量に溜まっており、権田城は一度記事にしていることもあり再訪の記事を書く暇など全くない状態。そして2013年12月、悪夢のデータ消滅事件が発生。写真が失われ、3度目の訪問を余儀なくされたのです。



IMG_2096.jpg
主郭東塁面

ということでものすごく重い腰を上げ再々訪。再訪から再々訪まで丸6年の歳月を経ていることからも、私の気乗りのしなさっぷりを感じ取れるかと思います。今回の探訪テーマがあえての「再探訪」でなかったら、永遠に訪れなかったところかもしれません。今回も前回苦労して見つけた東側から辿るルートを採用。もっと楽なルートもあるかもしれませんが、いまさら同じ場所で探求心を発揮する気力もありません。


IMG_2097.jpg 
IMG_2098.jpg輝く標柱



IMG_2099.jpg
説明板

だいぶ汚れてしまったのう・・・

権田淡路守の居城といわれており、はじめ箕輪の長野氏に属していたが、のち武田氏に支配された。永禄7年(1564)頃、真田幸隆が岩櫃城を攻めた際、大戸城主大戸真楽斎と舎弟の権田城主大戸但馬守は幸隆に人質を出して従ったとのこと。



IMG_2100.jpg
右側の塁壁上が主郭。現在ビニールハウスが建っています。

左側の林の中を覗いてみると・・・



IMG_2102.jpg
こちらにも塁線が続いています。



IMG_2106.jpg
二郭から南西方向の眺め。この先にも現在畑となっている広い削平地が段々に続いています。



IMG_2107.jpg
二郭先端から見た主郭方向



IMG_2110.jpg
こちらは主郭の北東方向。資料の図では城域外となっていますが、ここも外郭として兵を駐屯させることは容易な地形です。



所在:群馬県高崎市倉渕町権田
評価:★★

ということで再訪記よりも昔話のほうが長い記事となりました。地域領主・大戸但馬守の城としては規模が大きすぎるように思え、戦国末期の北条氏の勢力拡大の際に、駐屯基地として拡張された可能性も考えられます。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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