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年末年始6連戦 vs熊倉東城(6/6)

2017-2018 年末年始6連戦 DAY6
1月6日 快晴

先日のお知らせのとおり、6連戦の最終決戦を本日敢行しました。

ここで突然ですが、

本日をもって私(わたくし)KDは命を天秤にかけるような山城攻略からは引退いたします。


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滑落しました

主要部の背後に聳える「物見」の岩壁を登攀中、約5mの滑落。落下中も頭は冷静で、眼下にある木を利用すれば助かる、しかし足の裏で着地するのは勢いを殺しきれないので危険、足と腕を絡めるようにしがみつく体勢を整える、ということをほんの1.5秒くらいの間で冷静に判断。人間真に命の危機が迫ると、生存のための思考以外の余分な感情はシャットアウトされるようです。

滑落経験はこれが初めてではありませんが、今回は本当に死に直結する局面でありました。あの場所に木がなかったらこのブログが更新されることもなかったことでしょう。国内最高難度の山城も、表示物も遺構もない☆クラスの城館も、私にとっては等しい一城館。県内だけでもまだまだ未訪の城館が大量に埋もれているというのに、たった一つの山城のためにそれら無数の城館の探訪機会を奪われてしまうわけにはいきません。


・・・ということを私に思い知らしめたのが南牧村の最奥にある熊倉東城去年のGWに一度下見に訪れていますが、その時は外観だけで即撤退を判断しています。そしてその判断は間違っていませんでした。

この城のレポートはあまり詳細に行わない方針で行きます。というか本公開を行うかどうかもわかりません。理由は比丘尼城と全く一緒。私の攻城記を参考にして山岳事故を起こしたとか言われて責任追及でもされたらたまったものではありません。



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この橋を渡るというくらいは先人の記録にもあるので公開してもよいでしょうか。往路はルートが全くわからず直登しましたが、まさに地獄。頭上に見える次の木を目標に一歩ずつよじ登り、目標の木に到達したら一息入れて次の木を探す、という行為をひたすら繰り返す苦行の登りです。身長が低く手足が短い人はそれだけでとてつもなく不利になるでしょう。帰路、もう少しだけましなルートは見つけましたが、いずれにせよ川を渡るポイントはここしかありません(周辺探索済み)。足が濡れても大丈夫な装備を持っていればもう少しだけ早くマシなルートにたどり着けますが、それでも危険度が1万から9千に代わる程度の差にすぎません。



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斜度45度越えを延々2時間直登。ハイキングコースなら8時間でも登れますが、崖の迫る道なき山の斜面は常に緊張と選択の連続。肉体も精神も休まる時がありません。下仁田根小屋城の主郭直下の直登を2時間耐久で行うようなものです。







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北面にある郭

そして起こったのが冒頭の滑落事故。正直装備が足りていませんでした。今回の私の装備は防寒着と軍手とトレッキングシューズで、あとは100円ショップで買ったリュックに入れた飲み物とデジカメのみ。これでも私的には現時点での最高装備ですが、こんな手ぶら状況ではお話になりません。軽アイゼンとちゃんとした防水性のグローブ、それにGPSも必須でしょう。できればピッケルやヘルメットも欲しいところ。






先日の鼠喰城で最高難度を経験したばかりですが、さらにもう一人東の正横綱が誕生してしまった感じです。そして生きていることに深く感謝した日でもあります。下山時には普段金を使わない私が「旨い料理を食べに行こう」とばかり考えていたほどですから。


まあ引退するといっても「命を天秤にかけるような山城攻略」を引退するのであるので、ごく僅かにでも登山道があるようなほとんどの山城はこれからも探訪し続けます。武蔵の八王子城詰城クラスの整備された山城ならこれまで通りヘラヘラしながら手ぶらで突入し続けるでしょうw


おまけ



カチンコチン

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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