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第4話 水落観音

『踏破者限定特別企画』
チェックポイント3 「清水が湧き出る岩壁! 水落観音」 


佐久市観光協会臼田支部によると、5つのチェックポイントのうちチェックポイント2と3はチャレンジ(難所)ポイントとなっています。と言ってもどの程度の難所なのかは不明で、私的には雨川ダムの難度が0だったためここも言うほどの難度ではないだろうと若干軽く考えていました。しかしその考えは甘かったということを知ることになります。



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案内表示                 小駐車場あり

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石積                   超狭路

雨川ダムから県道を下ると、次なるチェックポイントの「水落観音」への案内表示があります。「小駐車場あり」ということなので車で脇道を登って行ったのですが、すぐにすさまじい狭路となります。途中随所に石積を見かけますが、こういった山の中でも普通に古い時代の石垣があるということを知ってからは(寺社仏閣絡みや道路遺構、居住遺構、農業遺構など)、中世山城に石積み遺構が残るといっても昔ほど心が動かされなくなりました。そんなことよりここの道の細さは厳しすぎです。すれ違いなど言うまでもなく不可能で、崖に落ちないようにすることで精いっぱい。途中小さな落石や木の枝も散乱しており、その都度いちいち除去しながら進みます。引き返そうにも回転場所もなく、こんなに神経を使うくらいならこの分歩いたほうが100倍マシと思ったところ、初めてわずかな余白スペースが現れたので、そこで細かい切り返しを繰り返して方向を入れ替えたのちに駐車。この先に駐車場があるのでしょうが、これ以上車で進むのはリスクが高すぎます。



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駐車したのは「十二丁」と刻まれた石仏のある場所(1枚目)。水落観音までの道のり全18丁のうち5丁目までは石杭、6丁目から終点までは石仏が建っているとのこと。ここからしばし荒れた道を歩くと、麓で記されていた小駐車場に出ます。4駆の軽トラとかでないとここまでたどり着くのは心もとなく、でかい車では現状まず無理でしょう。この駐車場という名の平場から本格的な山道が始まり、途中いくつもの石仏が現れます。十五丁石仏(4枚目)を越えると山道は折り曲がり、ますます急勾配となります。先ほど「海から一番遠い地点」でだいぶ足を使ってしまっているので、ここでの急勾配は尋常じゃなく堪えます。暑さも厳しく、拾七町(表記が十七丁ではない)石仏(6枚目)付近での私の体感上のきつさはかの御坂城往復を越えていたかもしれません。



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獅子岩

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大石積

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水落観音入口

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拾八丁石仏

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石段を登るとさらに石段

拾七町石仏付近には獅子岩という巨岩が、さらに登ると下手な織豊系城郭を上回る規模の大石積が現れます。そしてついに神社の正面入口に到達。ここには拾八丁石仏もあります。この場所はまさしく虎口にしか思えないような形状ですが、神社でも城館探訪の視点から見てしまうのは一種の業のようなものでしょうか(神社仏閣と城館とのかかわりは深いものがあるとはいえ)。石段を登ると腰郭のような平場があり、その先にさらに急勾配の石段が登場します。



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水落観音

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岩壁

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水落山

最後の石段を直登すると佐久三十三番観音11番札所・水落観音に到着。灯篭の正面がお堂ではなく岩壁なので、この岩が本体なのかな。この神社を訪れた人の記録を参考にしようとしたのですが、ネット上を検索しても詳しい参拝記はごくわずかしかヒットしませんでした。ここ数年でマイナーな城館を巡る人はやたら増えましたが、神社めぐりのレポートはそれほど増加していないようです。純粋にここまで到達するのはそこらの山城に登るよりもきついから、という理由もあるのかもしれません。



水落観音
参考までに位置関係を。こんな山奥にあるとは全く思っていませんでした。知っていたらここはパスするという選択肢も十分検討したことでしょう。ちなみに右下のAの場所が「海から一番遠い地点」への登り口。



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観音堂の奥にある稲荷神社。この辺一帯で一番高いところに祀られているのがここのキツネ様。久しぶりの来客にこちらをまじまじと見つめているようだった。



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再び観音堂。軒先に缶箱が置いてあったので開けてみたら参拝者用の芳名帳が入っていました。これを見ると高齢の方も(というかほぼ高齢の方のみ)ぽつぽつと登ってきているようですね。とりあえず記帳しておきました。

おっと、ここで帰ってはいけませんでした。今回の撮影ポイントは「岩壁から湧き出る清水」。灯篭正面の岩壁に向かうと・・・



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清水

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岩壁から湧き出る

おー、すごいです。確かに岩の隙間から清水が滴り落ちていますよ。この水が雨川から千曲川に合流し、最終的には日本海に注がれるわけです。今回の企画は「日本で一番海から遠い地点」を踏破した人向けの特別企画ですので、このように逆説的に「海」を意識させるようなポイントが選ばれているのです。清水はとても冷たく、ここで首に掛けていたタオルに充分水を含ませました。気持ちいい!



動画



ここで緊急事態。動画撮影3秒で突然「バッテリーの残量切れ」の表示が出て強制終了されてしまいました。確かに事前にフル充電してこなかったからなあ。充電器も予備のカメラも持ってきてないや。これはやばい。とりあえず少し間を置けば写真だけは数枚程度撮影できるだろうから、ここからは最小限の撮影にとどめることにします。急いで次のポイントへ向かいましょう。

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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