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横田城 ~二つの桜が残る阿曽沼氏居城~

阿曽沼公歴代の墓からさらに先に進むと、道路沿いに横田城の目立つ表示が現れます。



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案内表示

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車道から脇道へ

私ははじめ車に乗ったまま最初の案内表示のところを左折し、そのまま車道をしばらく進んだところ民家が数件建ち並ぶドン詰まりにはまり、途中見かけた表示のところで山側に入るんだったと悟り引き返すということをしています。1枚目の写真地点近くまで戻るも、ここも駐車場はなし。幸いちょうど迷惑にならないような日陰スペースを発見できたので車を停め、改めて2枚目の写真の場所から城へ向かいます。脇を流れる水路の水がきれいなのが印象的。



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登城口

設置されているプレート製の説明板によると、この城は護摩堂山と猿ヶ石川とを利用した阿曽沼氏の山城で、当初八幡山が築城地として選ばれたが、領主に夢のお告げがあってここに変えられ、建保年間(13世紀)に築城されたとのこと。 山道を10分ほど登ると薬師堂があるらしい。遠野遺産第96号横田城跡及び彼岸桜と山桜」にも認定されています。



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入口から登っていくと、左手に切岸、右手に土塁状尾根地形。堀底道のようにも感じられますが、縄張り的な観点からするとこれは本来の登城路ではなさそうです。右手土塁状地形の奥には数段の平場があり、そちらの郭から順次登ってくるのが本来の登城路であると思われます。



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しばし直登した後、登城路は鋭角に左に折れます。ここには横田城跡登り口」の標柱が立っていますが、すでにそこそこ登ってきているのにいまさら「登り口」もないなと。

このあたり、よく見ると数段の腰郭らしきがあることに気付きます。



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もうひと登りすると道は緩やかになり、直線の先には薬師堂の姿が見えます。このあたりからが山上の郭になります。



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薬師堂
 
横田城の主郭跡。建武元年(1334)南部師行が巡検した際に大御堂が建立されましたが、その後焼失し現在は小堂(薬師堂)が残っています。木が生えていないところだけでもそれなりの広さがありますが、周辺の木々が生い茂っているところも高低差はなく、すべて切り払えば山上に広大な平場が出来上がります。情報では主郭の背後は堀切で区切られているようですが、夏場ということもあり薬師堂の背後はスーパー藪で奥まで進むのは困難を極めます。私的には見れる遺構はできるだけ見ておきたいものの、「遺構の全てを確認しないと気が済まない」というわけでもないので、時間効率や労力面と遺構関心度を比較して割に合わないものに対しては無理はしません。



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横田城は鎌倉時代初期に阿曽沼氏によって築かれた山城で、天正年間(1573~1592)に鍋倉山へ城を移すまで、遠野地方の政治的中心地だった。正面に猿ヶ石川、早瀬川などの河川が流れ、背後に険しい山があることから、天然の要害で守りやすいために、この地を選んだという。北東と南西側が沢、北西側が搦手空堀で区切られる。(説明板参照)


文治5年(1189年)あるいは建保年間(1213~19年)には阿曽沼広綱の次男親綱が護摩堂山に創建したと伝えられている。築城年代は不明である。別称 護摩堂城
前面を流れている猿ヶ石川がたびたび洪水を起こし、対岸に居住する諸士の往来の被害を避けるため鍋倉山に新城を築いて移り、天正年間に放棄されるまでの数百年、遠野地区の政治的中心であった。
護摩堂城が鍋倉山に移ったさい、鍋倉城、あるいは旧居城の名前を受けて横田城とも呼ばれた。(wiki参照)




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横田城跡のヤマザクラ

遠野市指定天然記念物。幹周4.5m、樹高16.0m、樹齢推定300年以上。



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横田城跡のヒガンザクラ

遠野市指定天然記念物。幹周4.6m、樹高17.0m、樹齢推定300年以上。



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横田城遠景



所在:岩手県遠野市松崎町光興寺
評価:★★☆

遠野阿曽沼氏の長きにわたる居城。建武元年(1334年)朝綱の代には南朝に属している陸奧国司北畠顕家によって「遠野保」所有を安堵されています。山上の平坦地は全体を見ればかなり広く、要害性も十分ですが、いわゆる「城郭遺構」はそれほどありません。名木が残っているので桜の花のシーズンの登城が楽しいかも。

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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