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岡豊城② ~鳥なき島の蝙蝠~

長宗我部元親について③

土佐一国を統一する大名に成長した元親は土佐の出来人と呼ばれた。土佐を統一した後、天正5年(1577年)、阿波の雲辺寺を訪れ、住職の俊崇坊に四国統一の夢を語った。住職は「薬缶の蓋で水瓶の蓋をする様なものである」と元親に説いたが、元親は「我が蓋は元親という名工が鋳た蓋である。いずれは四国全土を覆う蓋となろう」と答えた。

一方で織田信長は元親について、慣用句から「あれは鳥無き島の蝙蝠」と揶揄したと伝えられる。(wiki参照)



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三ノ段から四ノ段へ向かいます。枡形状のクランク地形(1枚目)から虎口空間へ。2枚目は内側(三ノ段側)から、3枚目は外側(四ノ段側)から見た虎口。大変立派です。



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切岸                   展望広場

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立派な城址碑

四ノ段は三ノ段の西部を囲むように造られた帯状の郭。一段下に展望広場が設置されていますが、雨のため展望は不良。資料館で入手した縄張図によると、展望広場部分も郭の跡であるようです。土塁の上には城内最大規模の城址碑が。撮影するには土塁の下に降りて仰ぎ見る格好になります。



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展望広場から伝厩跡曲輪方面へ向かう道は遊歩道となっていますが、途中竪堀の表示があり、実際に竪堀の中を下っていくこともできます。私も竪堀ルートを使いましたが、雨が降っていたので滑りやすく大変でした。遊歩道ルートよりわずかにショートカットできますが、雨の日は迂回したほうがよいでしょう。城内の竪堀は特に詰の西斜面や伝厩跡曲輪(出城)の南斜面に連続して掘られています。その断面は箱型やU字型になっており、岩盤を削って造られています。



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本城部分と伝厩跡曲輪との間の鞍部。鞍部南側には堀切も入っています。



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伝厩跡曲輪へ。アップダウンが多いので結構大変。途中帯郭らしきも。



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伝厩跡曲輪

この曲輪は、詰の西南にある出城で、通称伝厩跡曲輪と呼ばれています。長さは30m、幅17mの楕円形で、周囲は急な斜面に囲まれ、北西の二重の堀切と南斜面の竪堀群により守りを固めています。戦いの時には、西方からの攻撃に対し、詰を中心とする本城を守る出城として、重要な位置を占めています。(現地説明板参照)


中央に設置されているのは坂崎紫瀾による征清凱旋碑。長宗我部元親の偉業をしのび、その居城のあった岡豊山に、岡豊出身の兵士たちが海を渡って戦役に活躍したことをほめたたえたもの。坂崎紫瀾は明治期のジャーナリスト、講談師、小説家、歴史研究者、自由民権運動家。女権拡張論者としても知られています。2010年の大河ドラマ『龍馬伝』では、この坂崎(演:浜田学)が、晩年の岩崎弥太郎から龍馬について語られるという形でストーリーが展開されています。



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雨降りながらも、この場所からの眺めのよさは実感できます。城の南を守る天然の堀・国分川の流れもよく望めます。



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伝厩跡曲輪から本城方面へ戻ります。図面を見ると途中竪堀密集地帯を抜けているのですが、草ボーボーで写真に撮っても意味なかったので割愛。帰路もアップダウンがあったため、資料館駐車場へ帰還したときは軽く疲れてしまいましたよ。



所在:高知県南国市岡豊町八幡
評価:★★★★

まずは続100名城選出おめでとう!全国の長宗我部元親ファンは必ず訪問しなければならない城です。三国一の卑怯者・仙石秀久を罵る会の皆さんも(笑)
詰の標高は97mとそれほど高くはなく、しかも中腹の資料館駐車場まで車で登っているにもかかわらず、かなり歩きがいがあります。山上部分の縄張りが広いのでしょうね。無数に張り巡らされた竪堀群などが雨と草のためよくわからなかったのですが、スタンプを押しにもう一度訪問することが確定したので、その時に確認することにしましょう。図面にある南側の伝家老屋敷曲輪とかも気になりますしね。再訪時にまた評価が変動するかもしれません。

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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