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続日本100名城 追記

昨日選定された続日本100名城についての追記。

100名城を選定した時は、誰もが知っている城と詳しい人以外は知らないような城が一緒になっていたため、選出について疑問や不満の声が出やすい状況であったように思えます。

対して今回の続100名城は、選出された城自体の不満の声はあまり見かけません。実際かなり妥当なラインナップであると思いますし、それ以前にこのクラスの城になると一般の人は全体を比較できるほどの知識情報を持っていない人のほうが大多数ということもあるのかもしれません。

そんな感じで個別の城に対しての不満の声はあまりないものの、少数ながらも少し気になる意見を見かけました。それは「新たに100ヶ所も名城を増やす必要はない」「続100名城のスタンプラリーは開催する必要はない」というようなものです。このような全体論に対し、私の意見を述べたいと思います。

まず続100名城のスタンプラリー開催に否定的なのはどういう人が考えられるでしょうか。「ここからさらに100ヶ所もまわるのは無理だ。自分が達成できないようなものを新たに開催されてもおもしろくないだけだ。」という考えで否定的な人は、ある意味正直であるといえます。そういった人に対しては、全国規模のスタンプラリーっていうのは初めから完全制覇を目指さなくてもいいものなのですよ、ということを伝えておきたいです。近場の城やたまたま旅行先にあった城を訪問して、10年20年経って気が付いたらスタンプがたくさんたまっていた、そういった集め方ができるのが全国規模のスタンプラリーの本来の楽しみ方なのではと思います。それに全ての人間が簡単に完走できるようなレベルのものなんか、挑戦し甲斐がないと思いませんか?そもそもやるやらないは自分で選べるのだから、興味がない、やりたくないのならやらなければいいだけです。

では、できるできないの問題ではなく「続100名城のスタンプラリーは開催する必要はない」「新たに100ヶ所も名城を増やす必要はない」という考えを持つのはどういう人なのでしょうか。今回名城の枠を拡大すること自体に批判的な人は、自分自身気付かぬうちに「既存の100名城」の枠を絶対と思い込んでいる、いわゆる「権威主義」に陥っている可能性があります(本人にそんなことを言ってもきっと否定するでしょうけれど)。

当初の100名城を選定した時は、それが絶対的なものであるという考えは選定した城郭協会自身持っていなかったはずです。当時は他にも日本の名城を100ヶ所選ぶような書籍はいくつもありましたし、協会としてもあくまでもその中の一つとして、少し公的お墨付きを与えたものを選定してみたよ、くらいのスタンスだったように思えます。あくまで100名城の選定は世間一般が城に興味を持つための導入事業であり、スタンプラリーの開催もその一環でした。

ところが予想以上に城巡りをする人が増え、そのこと自体は協会にとっても事業の大成功ではあるのですが、結果として現在100名城というとそれは「協会の選定した100名城」にほぼ固定されてしまいました。選出した協会側としても少なからず責任を感じていた面があったと推測されます。城への門戸を広げるために100名城を選定したのに、思いのほかそれが権威的になってしまい、現実には100名城以外にも素晴らしい城はたくさんあるにもかかわらず、選ばれた城だけが先行者利益を獲得してほかの城との格差がどんどん広がっていったわけですから。今回続100名城を選定したのは、前回選ばれなかった城に対する救済措置の面もありますし、それよりなにより「100名城だけが名城ではない」という協会の強いメッセージを感じ取ることができます。

当たり前のことを言わせてもらいますけど、100名城にしろ今回選出の続100名城にしろ、それが絶対のものではないのです。今回の続100名城に批判的な人、既存の枠の変更を認めたがらない人は、この当然のことを失念しているのでしょう。

スタンプラリーについてですが、そもそも城の楽しみ方は人それぞれ。スタンプだけ押してタッチアンドゴーでもそんなのその人の自由で他人から非難される筋合いはありません。ただ私の実感として言いますと、スタンプを否定して城の見方についてどうこう蘊蓄を語る頭の固いじいさんみたいな人間より、スタンプ集めを楽しみながら多くの城を巡っている人のほうが柔軟な考えを持ち、また自然と経験値も高くなっている人が多いです。「スタンプ集めの人間はろくに城を見ていない」などというのはスタンプを集められない人間が悔し紛れで使ういちゃもんみたいなもので、現実はその逆であることも多いのです。えてして物事に否定的なのはその道の高いレベルにいる人たちではなく、初心者から抜け出してちょっと詳しくなったつもりくらいの人が多かったりするものです。

くどくど書きましたが、結局何が言いたいかというと、続100名城のスタンプラリーが楽しみだなーということです(笑)。楽しみに待っている人は全国にたくさんいるし、100名城スタンプラリーが始まった時と同じように、続100名城スタンプラリーがきっかけで新たに城に目覚める子どもたちもきっと出てくることでしょう。期待して待ってますよ。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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