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宿毛城 ~四国西南地域を抑える城~

常盤城からR56宿毛街道に復帰し、なだらかな山道を高知方面へ。走行車両の密度が関東の10分の1程度(体感)しかないので、ストレスなく極めてスムーズに走行できます。信号の数も少なく、人口密度の低さを実感として感じます。



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ほどなく高知県 宿毛市入り

次なる目的地は宿毛中学校の東隣にある小高い山。



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現地着。この山上に宿毛城が築かれました。

宿毛城は宿毛市を北東に流れる松田川の西側の小山にあり、元来は松田城と称した。創築時期は不明。松田兵庫が城主だった時期もあるが、天正三年(1575)長宗我部元親の軍勢が土佐一条氏を攻め、その勢力下にあった当城を陥落させたときの城主は依岡伯耆守であった。長宗我部政権下になると一族の長宗我部右衛門大夫が入城し、四国西南地域の拠点となった。慶長六年(1601)山内一豊の土佐国入封に際し、軍事的要所にある当城には、一豊の甥の山内可氏(よしうじ)が周辺のおよそ六千石の知行地を与えられて入城した。元和元年(1615)一国一城の幕命により城は破壊されるが、可氏はふもとの土居(屋敷)を改築し、宿毛統治を続けた。可氏以降も子孫が代々ここで宿毛を治め、これを中心に城下町も形成した。延宝八年(1680)頃の絵図には、土居の様子や町割り、土佐藩奉行野中兼山の治水事業による河戸堰、宿毛総曲輪(堤)などがみてとれる。土佐藩内には同様の経緯で各地の土居に重臣が点在し、これらは「土居付家老」といわれて藩士の中でも上位の家格をほこった。明治維新にともない、十一代当主山内氏理は姓を「伊賀」と改め、当地を離れて東京に移住した。土居は遺構も含め現存せず、城郭は城壁を若干みることができる。城下町については、嘉永七年(1854)の地震後の再開発によって整理された町割が、その面影を今に残している。(説明板参照)




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当初の城名・松田城の城址碑



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石鎚神社の鳥居が登城口



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城の東を流れる松田川

河口近くということもあり水量豊富。
天然の要害であり、治水事業も多く行われて現在の姿になっています。



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しばし登っていくと参道に一対の狛犬が現れます。
ここにも城の説明板(昭和57年設置)がありますが、内容は麓の説明板と同様のもの。



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主郭(頂上)直下での分岐

右手階段は頂上へ直登するものですが・・・



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ちょっと驚きの急勾配

直進の緩やかな山道のほうを進みます。緩やかな道を進むと主郭直前のところに苔むした石垣が部分的に残存しています。一見するといつの時代のものかは定かではありませんが、説明板や先人たちの記録を見ると城の遺構ということのようです。藪っているので写真掲載は省略。



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主郭 石鎚神社境内

社殿の屋根瓦は一部崩れ植物が生い茂っており、かなり荒れています。社務所は数年間は人の出入りの形跡もなさそうな状態。本殿左手前の小さな社の中が大量の松ぼっくりで埋まっていたのが目を引きました。

先人の情報でこの社殿裏の北西側に一番の規模の残存石垣があるというのは知っていましたが、こちらも藪っています。全く侵入できないという状況でもありませんでしたが、気分が乗らなかったのであえて省略。城址碑がその場所にしかないという状況なら、勇んで突入したでしょうけれどねw



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帰路は急勾配の階段から。これは転落したらことですね。


(ここでの推定階段上り下り数・・・200段 トータル・・・400段


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所在:高知県宿毛市中央2
評価:★★

近世初頭まで存続した城としては規模は小さく、六千石の統治の拠点というよりは単郭の砦城といったほうがしっくりきます。一部残存石垣のほかは遺構もありませんが、歴史性がある点と表示物がしっかり備わっている点を評価し二つ星進呈。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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