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宇和島城② ~太平の世を象徴する天守~

二之丸から本丸へ。


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本丸への入口と本丸石垣。本丸の石垣は寛文期に伊達氏により改修されたと推定されています。この本丸石垣の周りには帯曲輪があり、マップを見ると周囲を一周できそうに描かれていますが、立入禁止の柵が設置されていました。



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本丸入口の坂虎口。登り際に一の門が設けられていました。一の門は城門ではあまり例のない半円形の櫛型窓があったため、櫛形門とも呼ばれており、マップにも櫛形門の名称が記されています。往時には写真右手上には櫛形門櫓が設置されていました。



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山の最高所・本丸。細長い形状で、周囲を鉄砲矢倉などの建造物が取り囲んでいました。
写真の石列は御台所の跡。



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現存天守(国重文)

三重三階と小ぶりながら、華麗さと格式を併せ持った造りになっています。石落としや鉄砲狭間がない代わりに、各階に装飾性の高い破風や唐破風の玄関などが備わり、同時に御殿建築の意匠も随所にみられ、太平の世を象徴する優美な天守として評されています。



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天守資料 現地説明板より

藤堂高虎が創建した望楼型天守(上写真左)を、宇和島伊達家2代藩主・宗利が寛文年間(1661~73)の城郭全体の大改修にあわせて当時の最新式の層塔型(上写真右)に新造したものが現在の天守。窓の上下にある長押状の水切りなども装飾性を高める意匠の一つ。



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玄関には懸魚と九曜紋・竹ニ雀紋・竪三引両紋の三つの紋(いずれも宇和島伊達家家紋)が見られます。

天守入城。料金は200円。受付のじっちゃんと観光客らしいじいさんがくっちゃべっていて、受付の前に佇む私は全く気づかれないでしばし待たされる羽目に。客を無視するのなら金を払わずに入ってやろうかとも思いましたが、極めて良識のある私はじっと我慢。

・・・まあじっと我慢した本当の理由は100名城スタンプが受付窓口にあると思ったから(笑)



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やっと話を終えた受付に金を払ってスタンプのありかを尋ねると、天守内のスペースにほかの通常スタンプと一緒に出されているとのこと。なんだ、これならじっと待っていることなかったな。

ということでこの場所で100名城スタンプ押印。
ゴム印タイプで良好、96箇所目。ラスト4。




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1階にある幅一間半の武者走り

外から見ると小ぶりな天守に見えましたが、中に入ると意外と広く感じます。



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縮尺10分の1天守模型

万延元年(1860)の天守修理に際し作られた雛形という。



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2階 展示資料は控えめ

3階への階段は現存天守特有の急傾斜なもの。



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墨絵イラストレーター・茂本ヒデキチ氏の墨絵

左は伊達政宗とその長子で1615年に宇和島入りした伊達秀宗。長男なのに家督相続できず宇和島の地にやってきたのにはいろいろと経緯があります。リンク先参照のこと。
右側は宇和島城と宇和島の踊り。



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2階にも武者走り

窓は武者窓



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最上階・天守3階



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急傾斜の階段と社寺建築なみの欄干

それでは天守最上階からの眺めを見てみましょう。



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北東側(説明板表記は「北」)

天守鬼門の方角に藩祈祷所として建立された龍光院、藩祖秀宗により成敗された総奉行山家清兵衛の御霊を祀った和霊神社など。手前の大きい建物は南予文化会館。



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南東側(説明板表記は「東」)

藩主が眠る菩提寺や伊達家総鎮守の宇和津神社があります。
その奥は1,000m級の山々が連なる鬼ヶ城連山。



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南西側(説明板表記は「南」)

手前一帯は2代宗利の代に造営された御浜御殿の名残から、御殿町という町名が付いています。
宇和島東高校、天赦園、伊達博物館など。



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北西側(説明板表記は「西」)

宇和島湾が一望できます。幕末に築造された領内3台場の一つ・樺崎台場(砲台)もこの方角。



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宇和島湾の眺め拡大

見事な眺めです。


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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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