FC2ブログ

記事一覧

中城城② ~名将護佐丸は名築城家~

中城城は当時貿易港であった屋宜港から2キロメートルほど離れた標高約160メートルの丘陵上にあり、中城村の北西から南側に伸びていく丘陵の東崖縁を天然の要害とし、グスクの中で最も遺構がよく残っていることで知られている。 石垣の上に立つと西に東シナ海、東に中城湾(太平洋)、さらには洋上の島々まで見渡せる。

創始は明らかではないが、14世紀後半頃迄に先中城按司(さちなかぐずくあじ)が数世代にわたり南の郭、西の郭、一の郭、二の郭の主要部分を築き上げ、1440年に読谷の座喜味城から移ってきた護佐丸盛春によって、三の郭、北の郭が増築され現在の形が完成したようだ。 増築されたその部分の城壁は「相方積み」という高度な技法で積み上げられている。また、裏門以外に一の郭の2つの城門がアーチ式門となっていることから、その時同時に殿舎のある一の郭の城門をアーチ式に改築したと考えられる。
(wiki参照)


その①でも触れましたが、中城城は沖縄のグスクの中でも最も多くの遺構がほぼ原形のまま残されています。沖縄戦による被害が少なかったことが大きな要因ですが、城壁の積み方の堅固さも理由の一つに挙げられるでしょう。「これが本物のグスクファンや、琉球の歴史好きな方々を唸らせ、『首里城よりも中城城が好き』と言っていただけるゆえんである。」としているサイトもあります。「本物のグスクファン」という書き方はどうかと思いますが、この城に一目置く方が多いということはよくわかります。



その①
引き続き三の郭探索



P4100413.jpg
見晴らしは最高

中城湾や洋上の島々が一望のもとです。



P4100412.jpg
東の広場

先ほどまで上の段にいた集団がちょうど帰っていくところです。



P4100417.jpg
視線を右にずらすと、南東側が丘陵先端の断崖になっており、要害地形であることがよくわかります。



P4100418.jpg
美しい曲線を描く三の郭城壁

芸術的で美しいことに加え、城壁の強度も縄張りの巧みさも考えられており、見事な築城センスです。
この石垣を積み上げる技術は同時期の本土より2世紀は先行していたのではないでしょうか。



P4100419.jpg
断崖に面している南側 

名将・忠臣として知られる護佐丸ですが、座喜味城、そして最後に手がけた中城城と、いずれも素晴らしい城を築いており、名築城家としての側面も持ち合わせています。



P4100401.jpg 
P4100423.jpg P4100424.jpg
続いて北の郭から大井戸へ

すり鉢状の底へ降りていくとアリ地獄に吸い込まれていくような感覚に(笑)



P4100425.jpg 
P4100426sa1.jpg P4100426sb2.jpg
大井戸ウフガー

ウフガー(大井戸)は、別名バンジュガー(番所井戸)とも呼ばれています。もともと城郭の外側にあった水場を護佐丸(1440~1458年居城)が、城内に取り込むため北の郭を増築して井戸を造ったと考えられています。
これまでの発掘調査により現在見られる井戸の石積みは、16世紀以降に造られたものであるということが判明しています。この井戸はバンジュガーとも呼ばれていることから一の郭に番所が置かれていた頃に造られた石積みえではないかと考えられています。今のところ北の郭が造られた当時の遺構は発見されていません。
また、石畳の50cmほど下からは泥岩層を掘り込んだ長さ約5.5mの溝が見つかっています。この溝は井戸の余分な水を城郭外に排水するためのもので、溝は城壁内部の排水溝(長さ約8m)と城郭外に造られた石組排水溝(長さ約12m)を経て、北側の斜面に排水される仕組みとなっています。
(現地説明板参照)




P4100427.jpg 
武器兵糧はあらかじめ蓄えることができても、水はあらかじめ準備するには限りがあります。
城郭内に井戸を取り込んだことで、長期の籠城が可能になりました。



ここで動画



水が滴り落ちているのは数時間前に降った大雨の影響か



P4100432.jpg
周囲を取り囲まれたこの感じ、石垣山城の井戸曲輪を思い起こします。



P4100433.jpg
井戸の底から這いあがると、頭上にはひときわ高くそびえる二の郭城壁。



P4100434.jpg P4100435.jpg
二の郭を目指して進攻。途中右手に西の郭へ続く道があったが、通行止めのロープが張られていました。



P4100439.jpg
二の郭到着


その③へ
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ

プロフィール

KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

フリーエリア

Twitter

スポンサーリンク

カレンダー

04 | 2020/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

メールフォーム

お問い合わせはこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文: