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勝山館③ ~上ノ国の空中都市~

館神八幡宮跡から下っていきます。



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雛壇状に造成された区画にある掘立建物跡

掘立柱の建物跡は館内で約200棟発掘されていますが、全体の中でも高所に位置するこの建物群は何か特別なものだったのでしょうか。



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振り返って。両側に掘立建物跡。
正面奥の館神八幡宮跡が一番の高所にあったことがよくわかります。



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勝山館内には随所に詳しい説明板が設置されており、大変参考になります。
ここでは東の厳重な守りとして、帯郭や物見櫓の解説がされています。



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メインストリート

幅約2間(3.6m)の中央の道の両側には45cmほどの溝があり、雨水などを流す工夫がされています。



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櫓門跡

四本一組の大きな柱跡が見つかり、中央通りをまたぐ形で建つ櫓門があったと考えられます。



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馬屋跡(STABLE)、井戸・板塀跡(WOODEN FENCE and WELL)、鍛冶工房跡(BLACKSMITH'S WORKSHOP)、庭跡(GARDEN) などなど



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城代の住居跡(CHIEF RETAINER'S HOUSE)

城代もしくは重臣の住居跡で、勝山館の中では客殿の次に大きく立派な建物。正面を中央の通りに向けた長方形の建物で、内部は客間・居間・寝室・台所などの部屋に分かれていたと考えられています。



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客殿跡(MAIN HALL)

勝山館の中で最も大きな中心になる建物で、館主が使っていたと思われる。客殿は広さ約30㎡の正方形(三間九間)の部屋が2室続いている。南側の部屋は客人をもてなすための部屋(客殿)で、畳が敷かれ掛け軸などが飾られていたと思われる。その隣は居間(常居)、奥の部屋は寝室・書院(御座の間)などと考えられている。また、庭や専用の井戸もあった。
発掘調査では、ルソン壺と呼ばれる高級な茶壺などのお茶道具や紅を溶いた皿(紅皿)などが見付かっている。茶碗や皿などの食器も中国製のものが多く使われている。 (説明板参照)




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想像復元図



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大手門から外へつながる木橋

勝山館主郭部分と南側の郭とは、大手空堀によって深く隔たれています。



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主郭塁壁

塁線は急で、堀の深さもあるため守りはかなり堅い。



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二重堀になっていますね。



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大手木橋と大手空堀



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下草のため写真ではわかりにくいですが、木橋へはまっすぐ取り付けないようになっています。
防御の基本ではありますが、丁寧に復元整備されている感を受け好感を持てます。



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北側へ進むと、どんどん下っていきます。写真は主郭下の郭(便宜上二郭とします)の虎口。
これ以上進むと麓に降りてしまいそうな勢いだったので、ここで引き返し。



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最後に、主郭からの眺め。

「中世の空中都市」の称号を与えたいと思います。



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所在:北海道檜山郡上ノ国町勝山
評価:★★★★

久々の私的真百名城選定候補。眺めはよく整備状況は良好、歴史性も高くガイダンス施設も充実と、かなりおすすめの城館。さすがに小学館日本名城百選にも選出されているだけのことはあります。
主郭だけを見るのなら上から行ったほうが便利ですが、二郭下まで降りて行った感触からは、下から登って行ったほうが楽しめそうな感じを受けました。どちらから行っても、結局は上り下りをしなければいけませんからね。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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