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松前大館 ~福山城築城までの蠣崎氏本拠~

道南十二館の一つ、松前大館

北海道松前郡松前町神明にある館(たて)跡。道南十二館の一つ。福山城松前城)築城までの蠣崎氏(後の松前氏)の本拠地として重要な軍事拠点で、天然の要害を利用した大規模な山城だった。大館は、室町時代に南部氏に敗れ、蝦夷地に敗走してきた安東氏の居館が始まり。1513年(永正10)に、アイヌの攻撃で陥落。翌年に蠣崎光広が入って徳山館と名を改めて、蝦夷地支配の拠点とした。1606年(慶長11)に福山館福山城)を築いて移転したため、廃絶されたが、隠し砦として残され、現在でも土塁、空堀、居館跡の遺構がある。1977年(昭和52)、国指定史跡となった。現在地は、台地上に尖端部の「小館」と堀割をはさんで北に展開する「大館」の2つに区画されている。居館はそのうちの大館に建てられたと考えられている。北東部から焼材などが出土している。発掘調査はまだ進んでおらず、未解明の部分が多い。(コトバンク参照)


国指定史跡ということもあってか、カーナビにも表示されています↓



P5080404s.jpg
大館跡の表示

松前町郷土資料館を退出後、ちょうど今この大館跡の表示地東側の近い場所にいることを思い出し、それらしき表示がないか探してみました。



P5080272.jpg
まず目についたのが大館跡表示の東側直下にある徳山大神宮。



P5080339.jpg
徳山大神宮拝殿(A)

松前一の宮といわれ、藩主の参勤ならびに帰藩の際には必ず参詣していたという。



P5080338.jpg
こちらは境内にある「ゴローウニン幽囚地」碑

ロシア提督ゴローウニン幽囚の地。ゴローニン事件(wiki)参照。

「この沢の奥に牢屋の跡がある」とあったので探してみたが・・・



P5080340.jpg
徳山大神宮本殿裏。いかにもそれっぽい道が伸びているので進んでみたが、しばらく行くと沢にぶち当たって道は完全消滅してしまった。牢屋跡も、大館跡へ通じるような道もどちらもなし。



P5080344.jpg
南側に移動。北側に見える小山が目的地であろうことは想像つきますが、近寄るすべがないばかりが、一切の表示物すらありません。本当に国指定史跡なのだろうかと疑問に思うレベルです。

二級河川大松前川に架かるこの橋はその名も「小館橋」。



P5080345.jpg
小館橋」から眺めた推定小館

・・・かと思いましたが、あちら側はもう福山城がある台地に当たるようです。
いずれにせよこちら側からは今の通常装備では登れそうもありません。
ちなみにこの「小館橋」、平成26年12月完成の新しいものです。昔の地図を見ても橋の形状はあるので、架け替えられたものかもしれません。



P5080347.jpg
橋を渡ったところにある鳥居(B)

こういうところが古い登城口の名残だったりすることもままありますが、鳥居の先へ進むとすぐ民家があり、先へ進むのは断念。
位置的には、ここを少し上がったところが小館跡にあたるでしょうか。



P5080351.jpg
西へ伸びる道は、途中で突然猛烈な藪道となる。



P5080352.jpg
激藪により撤退。



P5080384.jpg
西側から行くことはできないかと様子をうかがってみるも、間に深い谷が横たわっており侵入は全く不可。
牡丹園、桜のトンネルがあるあたりです。(C)



松前大館
地理院地図より

この地図にも名称は表示されているのに、現地に表示物が皆無なのには驚きました。
A・B・Cは上の写真の場所に対応しています。



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所在:北海道松前郡松前町神明、福山
評価:

地図に表示はあるのに、現地には何の表示物もないパターン。群馬県安中市にある鷹ノ巣城と同じで、なかなか珍しい例です。特にここは国指定史跡に指定されていることを考えると、標柱も何もないのは相当のレアケースと思います。
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KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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