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大船遺跡

彦澗台場からR278を恵山岬方向へ。本日の宿営地である函館市街へ向かうには、大沼経由でR5に復帰するルートと、このまま海沿いを走り恵山国道~r83で山越えするルートがあります。
できるだけ海沿いを走りたかったので後者のルートを選択。交通量の少ない海沿いの快走路を走行します。



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空も青さが戻りつつあり、黄砂のピークは過ぎ去ったかなと安堵していたところ、旧南茅部町の大船地区にて突如この案内看板を発見。

国指定史跡 大船遺跡→

時間に余裕があるわけではなかったのですが、ついついハンドルを矢印方向へ切ってしまいました。



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海に面した小高い丘を登った先には平坦地が広がります。
この一帯が縄文時代の大規模集落である大船遺跡にあたります。

太平洋に面した海岸段丘上に立地し、縄文時代前期後半から中期後半(紀元前3,200年~紀元前2,000年頃)の大規模な集落遺跡です。100棟を超える竪穴建物跡からなる住居域と大規模な盛土遺構があり、その南西には墓や貯蔵穴を含む100基以上の土坑墓群が確認されています。
約千年間にわたり継続した集落は、大船川に沿った台地上に帯状に構成されており、北東北における集落構造と共通しています。また、発見された竪穴建物跡は、床を深く掘り込んだ大型のものが多く、クジラやオットセイの骨やクリなどが出土しています。多数の竪穴建物跡からは、縄文時代中期初頭から末葉(紀元前3,000年から紀元前2,000年頃)にかけての連続した変遷を辿ることができます。
盛土遺構からは多量の遺物が出土しており、いわゆる「捨て場」として機能するとともに、古来より日本人が有したアニミズム的な観念やアイヌ民族の「送り」にも通じる概念が存在していたことが伺えます。捨て場であり祭祀の場と考えられる盛土遺構の在り方は、円筒土器文化に共通する性格を有する典型的な事例となっており、当時の精神文化を考える上でも貴重なものです。
(函館市HP参照)




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遺跡に隣接して「大船遺跡埋蔵文化財展示館」が設置されています。
入館無料ですが、時計を確認すると現時刻は17:01。残念、閉館時間。

大船遺跡は東日本における代表的な集落遺跡であり、『北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群』として、世界文化遺産への登録を目指しています。
遺跡は現在、竪穴住居や盛土遺構を復元している‘縄文のにわ’、植樹活動を行い当時の環境の再現を目指している‘縄文の森’や体験学習広場を整備しており、自由に見学することができます。
隣接する『函館市大船遺跡埋蔵文化財展示館』では、大船遺跡をはじめ南茅部地域の主な縄文遺跡や世界遺産を目指す北海道・北東北の縄文遺跡群について、パネル展示により紹介しています。また、北の縄文CLUBが製作した土器なども展示しています。休憩スペースとしてご利用できますので、遺跡を見学する際には気軽にお立ち寄りください。
(函館市HP参照)




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大量の石皿

石塁かと思いましたよ。



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施設系はもう時間外ですが、この季節は日が長いので、これからまだまだ外部の探索は可能です。



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竪穴住居

大船遺跡の竪穴住居は規模が大きく、長さ8~11m、深さ2m以上の住居が見つかっています。



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説明板より

深さ2mを越える竪穴、写真で見るとその規模の大きさがわかります。
一般的な竪穴住居は深さ0.5mほどのものが多いようです。



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巨大な住居を支える柱構造                  柱を復元していない住居跡もあります



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太平洋を見渡せる眺めのいい場所にある盛土遺構 

大量の土器や石器のほか、人骨も発見されており、単なるゴミ捨て場ではなく道具や食べ物の魂を送る場所ではないかと考えられています。



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重なり合う住居跡、復元された茅葺屋根住居などなど


この高台で千年もの長い間、縄文時代の人々の生活が続けられてきたと思うと感慨深いものがあります。
稲作・耕作が行われる前の時代にこれほどの長期間定住が続けられていたというのは、それだけこの地域は自然の実りが豊かな地であったということの証なのでしょう。

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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