FC2ブログ

記事一覧

篠山市立歴史美術館

目的地の篠山城に向かう前に、篠山市立歴史美術館へ。篠山城の外堀を一周するつもりだったので、レンタサイクルがあると便利と考え、それを借りることができるというこちらの施設を先に訪れました。



PA100766.jpg
歴史美術館正門 藩庁時代の門らしい

こちらの駐車場に車を止めようとするも、あいにく満車。というか、街中全体がやたら混んでいて、どの駐車場も駐車待ちの車が並んでいるありさま。これは今日何かイベントがあるな・・・

遠く離れた場所に駐車し、歩いて再び歴史美術館に到着。特別展「百花繚乱の名刀展」開催中です。
○モこれもとい、今は刀剣女子なるものが現れるほど刀剣ブームらしいですね。私の周囲ではそんな話は聞いたことがないのでいまいち実感がありませんが。

本館は、明治24年(1891)篠山地方裁判所として建築され、昭和56年(1981)6月まで使用されていました。木造の裁判所としては現存中最古のもので、重要建造物として永久保存するため美術館にふさわしく内部を改築したものです。館内には篠山市に伝わる武具・屏風・蒔絵などの調度品を初めとして、この地方の歴史を物語る埋蔵文化財や「藩主のお庭焼(王地山焼)」の代表的な美術工芸品の数々を展示しています。また、旧法廷は使用されていた当時のまま保存し、講演会や休憩室として一般に展示・公開しています。(説明板参照)




PA100767.jpg PA100769.jpg
(左)丹波篠山五十三次
篠山各所の名所旧跡に設置されている石碑。ここ歴史美術館も選定地の一つ。

(右)道路元標
こんなところにも道路元標が。見えにくいですが「篠山町道路元標」と記されています。



PA100771.jpg
さすがに趣のある建物

入館料は通常大人300円(このときは特別展期間中で入館料500円)。
館内の展示物撮影は不可。
展示物の内容についてはこちら参照

特別展の名刀を眺めていると、若い男性職員がやってきて、展示品の説明をしてくれるという。なんて親切な人なんだ。お言葉に甘えて、いろいろと解説してもらいました。いつもならスルーしがちの陶磁器ゾーンも、知識のある人の説明を聞きながら見るととても興味深いものに変わるので不思議なものです。

展示物の一つである源氏物語絵巻 六巻 (篠山市指定文化財)

源氏物語中最も名文であるとされている須磨・明石の巻を 後世に残すため、篠山藩第12代藩主青山忠裕(1785~1835)がお抱えの狩野派絵師栄保典繁らに描かせた絵巻です。江戸期に画かれた源氏物語中、 須磨・明石の巻の絵巻は全国的に残存なく、人物や風景が細密に描かれた逸品です。

そうそう、この絵巻についても説明してもらいましたよ。



PA100776ss.jpg PA100775ss.jpg
展示物の撮影は基本不可だが、旧法廷内に限り撮影可能。

明治新政府が西南の役を鎮圧した明治10年(1877)、旧豊岡県支庁跡にて篠山区裁判所が設置されました。 その後、明治23年(1891)に府県制・郡制公布がされると同時に、区裁判所は地方裁判所となり、翌24年に 新しい木造の庁舎が完成して移転しました。現在、本館として使用されているのはこの建物で、 裁判所の木造庁舎としては全国で最古のものといわれています。建設当時の姿は、瓦をのせた白壁の塀で取り囲まれた敷地の南に開く正門を入ると、左手に執行吏役場、 右手に公衆控所があり、正面に両翼を広げた長さ約40mの木造平屋建ての本館が控える堂々たる構えのものでした。 裁判所の中心となる法廷は、凝った装飾もないシンプルな構造で、廊下を背にして裁判官席、一段下がって検事席、 弁護人席、証言台、傍聴席がありました。平成6年(1994)に放送されたテレビドラマ「裸の大将・丹波篠山編」の 法廷シーンは、この法廷で撮影されたものでした。昭和57年(1982)に鉄筋コンクリート造の新庁舎ができるまで、明治・大正・昭和の90余年もの間、現役の 裁判所として使用されてきました。その後、都市計画道路が裁判所敷地を南北に貫通することになり、裁判所本館は 東側の残地に移築して資料館として保存再生されることが決定されました。その結果、これまで南面して建っていた 本館は90度回転して西向きとなり、正門は東へ曳家されて現在地に移され、道路を挟んで残った西側の旧敷地は 駐車場として利用されています。 (歴史美術館HP参照)




PA100780.jpg
旧篠山地方裁判所 法廷内

台本が置かれています。
一部抜粋

・・・
裁判官 では、被告人質問を行います。弁護人、どうぞ。
弁護人 あなたは、おばあさんからひったくりをしてはいないんですね。
被告人 はい。まったく身に覚えがありません。
弁護人 逮捕されたとき、警察官からどんなふうに声をかけられたんですか。
被告人 おまわりさんが、一方的に「おたく、どこ行くの」「何で声をかけられたか、わかるよね」などと
      言ってきました。
弁護人 持ち物は、見せたんですか。
被告人 はい、見せました。
弁護人 ズボンのポケットに裸で5万5千円を持っていたのは、なぜですか。
被告人 2日ほど前に、友達に貸していた7万円を返してもらった残りです。そのお金をズボンのポケットに
      入れたまま忘れてしまっており、逮捕された日は、たまたまそのズボンをはいていたんです。
弁護人 終わります。
・・・



PA100809.jpg
裁判官席

・・・
検察官 あなたが訪ねようとした友達の名前は、なんといいますか。
被告人 わかりません。
検察官 友達だというのに名前も知らないんですか。
被告人 よく行っているゲームセンターに来ているので、そこに行けば会えますから名前を知らなくても、
      問題ありません。
検察官 名前も知らない人に7万円も貸したんですか。
被告人 信用できるやつだからお金を貸したんです。友達に迷惑がかかるので、これ以上のことは
      言いたくありません。
検察官 証拠品の一万円札は、被告人が逮捕されたときに持っていたものですが、端に穴が2つ
      あいています。これは、いつあいたものか、わかりますか。
・・・



PA100792.jpg
検察官席 証拠品の一万円札

・・・
被告人 わかりません。気づきませんでした。
検察官 この封筒の口には、ホッチキスがついたままになっています。先ほどの一万円札にも同じ
      大きさの穴があいていました。一万円札が入っていた封筒の口をホッチキスでとめた時、
      一万円札も一緒に穴をあけてしまった、ということではないですか。
被告人 それは、私にはわかりません。
・・・

結構まじめな台本です。
複数人でそれぞれの立場に立ってこれを演じれば、なかなか白熱した法廷劇になりそうです。
このシナリオは、法務局が作成した教育用教材を参考に作られているとのこと。

~~~~~~

一通り見学を終え、当初の予定通りこちらでレンタサイクルを借ます。
先の男性職員は最後までとても親切でした。大変お世話になりました。

準備万端、いざ篠山城探索へ向かいます。

関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ

プロフィール

KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

フリーエリア

Twitter

スポンサーリンク

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

メールフォーム

お問い合わせはこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文: