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鶴ヶ岱チャランケチャシ ~トーコロカムイの遊び場~

釧路市立博物館からチャランケチャシへ。
チャランケ砦と書いてチャランケチャシと読みます。
「砦」よりも「チャシ」の方がより広範なニュアンスを持ち、実態に即しているので、チャシ表記で掲載します。

遠景はすでに春採公園の項で掲載しているので、いきなり現地へ。



P5060102.jpg
チャシ入口。表示物があるのは最初春採公園の駐車場に入る前に気づいていましたが、写真のとおりこっち向きの駐車車両があったので、その時は詳しくは確認せずスルーしました。
う~む、この車がいなければ一番最初の時点でチャシにたどり着いていた公算は大きかったな・・・
まあ真っ先にたどり着いていたら、公園や博物館などは見ないですぐ次の目的地へ移動していただろうから、いろんなところを見て回るという意味ではこの遠回りは必ずしも悪いことではなかったかな。



P5060104.jpg
鶴ヶ岱チャランケ砦

春採湖の北岸から南に向かって半島状に突き出した台地の頂部(標高12m)にあり、規模は東西30m、南北15m。すそにジグザグになった2条の濠(幅3m、深さ1m)がめぐらされ、上は2段に築かれている。東・西・南側の三方は急斜面で、北側は比較的おだやかな斜面となっており、南側にはかつて船着き場があったといわれる。大昔、この場所はトーモシリ(湖の中島)と呼ばれる離れ島で、トーコロカムイ(湖の神様)の遊び場であったと伝えられ、神聖な場所とされていた。チャランケは、談合・話し合いの場という意味であるが、これは後世和人によりにつけられたもので、本来の呼び名はわかっていない。1935年(昭和10)に国の史跡に指定された。



P5060108.jpg
頂部近くまで進むと、明確な壕がめぐらされています。

かつてこの付近はイキタラウシ(熊笹が沢山生えている場所)とも呼ばれていましたが、その名のとおり、チャシ全面が熊笹に覆われています。5月上旬の探訪時は草の丈も低く、歩くのにはそれほど支障はありませんが、これが夏場だと、笹が生い茂り壕の形状がつかみにくくなるかもしれません。



P5060113.jpg
チャシ中央部から眺めた春採湖。
湖の神の遊び場というのも納得の光景。しかし実際は水質がアレなんですよね。
もう神様はよそに行っちゃったのかも。もっときれいにしないと戻ってこないよ。



P5060115.jpg
湖側にも1条の壕があります。
通常の中世城郭を見慣れていると、このような壕は何気に珍しく映ります。
湖を背にして、進入路側にのみ壕を厳重に設置するのがよくある中世城郭の縄張りですが、このチャシは湖側も含めて中央を囲うように円状の壕がめぐらされています。
砦というよりも、祭祀・談合の場、聖なる場所といったほうがしっくりきます。
無論、のちに砦として転用されたことも考えられますが。



P5060116.jpg
湖側の壕。



P5060118.jpg
弧を描く壕。

陸続き側は堀が二重になっており、土塁状の地形も見られます。



P5060121.jpg
二重の壕。

このあたりからは砦としての要素を強く感じることができます。



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所在:北海道釧路市春湖台
評価:★★

湖の眺めも良く、とても雰囲気のいいところでした。一番最後の写真、左端にお地蔵さんが見えていますが、私の探索中、ずっとこのお地蔵さんの手入れをしているおじいさんが一人いました。駐車していた車の所有者でしょうか。お地蔵さんの周りはきれいに清掃され、花も添えられていました。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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