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チャルコロフイナ1号チャシ ~根室半島チャシ跡群①~

14:05 温根沼大橋を渡り根室半島入り。根室市街まであと少し。
新千歳から根室市街まで高速道使用で約420km、通常だと7時間はかかるところを、1秒たりとも休まずノンストップ走行したことにより2時間近く時間を短縮することに成功。道交法違反はしていませんので念のため。

さて、R44根釧国道とr780が交差するT字路を過ぎたあたりで、左手の海岸沿いに表示物を発見。
根室半島には標柱が設置されているチャシがいくつかあるということは事前に情報収集済み。ただし正確な位置と数までは未確認。ということでこれは久々に城館レーダーが反応します。

ここで100名城の一つである根室半島チャシ跡群について、簡単に説明。

「チャシ」はアイヌ語で「柵囲い」を意味し、砦、祭祀の場、見張り場など多目的な用途で使われていたとされます。北海道内でチャシ跡は500ヶ所ほど確認されており、根室市内には32ヶ所のチャシ跡が残り、うち24ヶ所は「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されています。根室市内のチャシ跡が築かれた正確な年代は不明ですが、16~18世紀頃とされています。
根室市内のチャシ跡は、海を臨む崖上に、半円形や方形の壕を巡らした「面崖式」のチャシ跡が多く、壕を組み合わせた大規模なものが多いことで知られます。
(「国指定史跡 根室半島チャシ跡群」 パンフレットより)


この国指定史跡になっている24ヶ所のチャシについては現地に標柱が設置されているといううわさを聞いていますが、すべてを掲載しているサイトが(現時点では)見当たらないので、確かなことは言えません。



P5050073.jpg
国道から北側の海沿いの光景。標柱のほかにも、堀のようなものも確認できます。
標柱ハンターとしてはぜひ標柱だけでも写真に収めておきたいところです。

駐車スペースはなし。
北海道の、それも東の端っこなんだからどこでも駐車できそうに思われるかもしれませんが、根室半島に入ってからは意外と駐車スペースが限られている印象です。根室市街地が近いためか国道の交通量も結構多し。
路駐は厳しいので路肩の荒れ地に無理やり車を避難させ、ちょっとだけ探索に向かいます。



動画



雪国特有の抵抗力の強い下草を踏み分けて進む。
この草がもう少し高くまで伸びていたらかき分けるのは困難であろうと思われます。



P5050087.jpg
説明板

チャシは一般的には「砦」と考えられていますが、見張場や聖地、談判の場としても活用されていたといいます。
その中でもチャルコロフイナチャシ(1号・2号を合わせてチャルコロモイチャシとも)は、現存のチャシ跡の中で最も大きなものとして知られています(1号は2号の一部であった可能性もあるとのこと)。
隣接するチャシを1号・2号・・・と分けて表記している例がこの周辺のチャシには多いようです。



P5050089.jpg
平面図

1号は単郭ですが、2号は複数の堀がめぐらされ、広範囲に広がっています。
この図を見ると1号だけ単独のチャシのようにはあまり見えません。

また、この図には国道から垂直に伸びる「遊歩道」なるものの存在が記されていますが、現地では完全に藪に覆われて消滅しています。



P5050092.jpg
標柱だ~

泣く子も黙る国指定史跡の文字。

標柱にも1号と2号は同一のチャシである可能性があると記されています。
両者を合わせた長さは220mに及び、根室半島のチャシ群の中でも最大級の規模となります。



P5050097.jpg
半円形というか半方形の堀

極めて単純な作りですが、数百年の風雪に耐えてここまで明瞭に残っているのだから、往時はもっと深く切り立った堀だったのでしょう。



P5050098.jpg P5050100.jpg
P5050102.jpg P5050108.jpg
眺望は素晴らしい。



動画



風が強かったことを思い出した。



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所在:北海道根室市温根沼
評価:★☆

記念すべき初チャシ。この1号チャシだけではあまりにも防御力に乏しいため(現状の規模の堀なら簡単に飛び越えることができそう)、説明板・標柱にもあるとおり1号は2号の一部であったか、あるいは砦というよりも祭祀や談判の場所であったという説が有力に思えます。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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