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長岩城⑤ ~弓形砲座・死の回廊~

※注意:ここから先の記事を真似て生じたあらゆる事故・損害その他について私は一切の責任を負いません。


現時刻は17:10。すでに夕暮れの日の光に包まれています。



P9280671.jpg
石積櫓から眺めた周囲の光景。

私が現在立っている場所も、同じような断崖絶壁の細尾根の上となります。



P9280673.jpg
逆側の光景。

来る途中で見た弓形砲座の矢印が示していた先はあの細尾根のようだが。
見た限り砲座らしきものはおろか表示物一つ見当たらない。
人が立ち入れるような雰囲気は皆無。



P9280682.jpg
梯子地点まで帰還。

石積櫓への道、かなりスリル満点でした。
これまで登城してきた城の中でも危険度はトップクラスに属します。岩井堂砦級に匹敵。

・・・普通ならこれで終われるんですよ。しかしこの城には、まだ伝説の弓形砲座への道が残っているのです。



P9280686.jpg
問題の分岐に戻ってきました。

弓形砲座
キケン⇒


この案内表示を見た先人たちは皆、似たような感想を抱くようですが、私も同様のことを思ったので、お約束ですが言わせてもらいます。

「石積櫓までの道は危険に値しないのかい!」



P9280687.jpg
石塁。なぜこの位置にあるのか、設置の意図が読めない。

この石塁を動かすことなく渡ることができれば山歩きの素質あり。

石塁を渡ると道は消滅・・・



P9280689.jpg
右手側を見ると、石積櫓側からも眺めることができた細尾根。
下斜面にロープが張られている。まさかここを進めと・・・?

遠くを見ると、切り立った断崖の先に人工物の存在が見える。
あれが弓形砲座・・・?



P9280690.jpg
拡大。

いったんピーク地点を過ぎた後、左手に折れ下がった細尾根の先に表示物があります。
なるほど、あの場所なら石積櫓側の尾根からは陰になって何も見えません。石積のような存在はこの位置からも見ることはできないが、陰になっているのか、あるいはもう消滅してしまっているのか。

っていうか、これは無理だわ。あんな所まで行くなんて、本当に命がけになってしまうではないか。
これまで幾多の城めぐり界の巨匠たちが撤退したというのも納得。これは経験を積んだ人であればあるほど、瞬時に正確な危険度を測り無理と判断するでしょう。こんなのを進もうと思うのは危険度を判断できない素人か、恐怖心がマヒしている人間くらい。山登りのプロだってあえて進もうとはしませんよ。



P9280692.jpg
・・・そうは言っても、私も100名山制覇を目指して3000m級の本格登山を始めた身。危険なのは十分すぎるほど理解したが、一歩も進めず断念しましたでは示しがつかないので、行けるところまで行ってみようと決意します。写真のロープが設置されていたことも後押ししました。ロープがあるから安全ということではなく(むしろロープに頼りすぎるのは危険)、設置した人はここを歩いているという事実そのものが心強いのです。



P9280694.jpg
・・・まあ、そのロープはほんの数mで消滅してしまうのですが(笑)
中途半端に設置するくらいなら何もない方がいいと思いますよ。迂闊に迷い込む人もいなくなるでしょうし。



P9280695.jpg
右手には、先ほどまでとは反対に石積櫓のある細尾根を望めます。



P9280696.jpg
石積櫓拡大。やはりあちらも恐ろしいまでの危険地形。



P9280697.jpg
ZE-PPEKI




動画


弓形砲座への道①



P9280700.jpg
ロープを張るスペースすらないような危険の極みの細尾根。いい加減撤退しろと思われるかもしれませんが、もうここまで来たら微かに見えている表示物の場所まで行きますよ。

表示物があるということは、そこまで設置しに行った人がいるということ。行くのは不可能ではない。・・・はず。



P9280701.jpg
細尾根上にあるピーク。
ヤバい地形にもほどがある。



P9280702.jpg
ピークによじ登った上から。
目標地点に近づいてきました。



P9280704.jpg
足を踏み外したら100%死にます。
しかも死ぬまでの数秒間自由落下のおまけつき。



P9280705.jpg
慎重に歩を進め、表示物に「弓形砲座」と書かれていることが確認できるところまで接近。

やはりあそこが目指す場所か。



P9280709.jpg
ついに弓形砲座に到着!

ここまでの危険度は予想以上だった。まさに伝説の地にふさわしい。



P9280713.jpg P9280712.jpg
パノラマ風写真でこれまで通ってきた断崖を。



P9280716.jpg P9280718.jpg
死と隣り合わせの状況はずっと続いています。



P9280711.jpg
危険な尾根もここで終了。

よくここまでやってきたものだ。




動画


弓形砲座への道②


弓形砲座への道編 完。



・・・それにしても、あたりに石積みはやはり見当たらない。
パンフレットを見ると、立派な石塁による弓形砲座の写真が掲載されている。
この石積みがそう簡単に消滅するとは思えない。
消滅したにしても、痕跡くらいは残っているはずだが・・・?



P9280719.jpg
弓形砲座の表示もあり、場所はここで間違いないはず。

・・・?

「弓形砲座」の表示の下に
この先危険 立入禁止」という文字がある。

ここが弓形砲座なのに、どこに立ち入れというのか。

まさか、弓形砲座はさらにこの先?

パンフの地図を見ると、弓形砲座へ行く道が消えている地点がある。
それがこの場所なのか。

しかし、この先に行くにしても、先ほど述べたとおりもう細尾根すら終了して先に進めないわけだが。

・・・



P9280720.jpg
・・・


・・・ここ?


ここなのか!?


嘘でしょ。この下り勾配、足を踏み入れたら転落は必至でしょ。



P9280723.jpg
ひたすら続く下り急勾配。これまでの道が安全に感じるほどの超危険地帯。

嘘でしょ。何でこんな死の回廊を進んでいるんだ自分。

死と隣り合わせの時間が長すぎて、思考能力が消え去ったか。



P9280725.jpg
どこまで下るんだコレ。

帰り道のことをなぜこの時の私は考えていないのか。

嘘でしょ。



P9280727.jpg
嘘でしょ。

何あの岩峰。

あれを乗り越えろというのか。

嘘でしょ~~~~!!!



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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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