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佐土原城① ~鶴松館で事件発生~

9月27日。九州遠征7日目。
天気は薄曇りながら暑い。今日も午前中から真夏日確定。勘弁してほしいです。

本日は移動距離的に一番ハードな日程。
私は遠征時には細かいスケジュールを立てない事が多く、よく言えば臨機応変ですが、悪く言うと行き当たりばったりなところがあります。今回の旅も前半(佐賀のあたり)で時間をとりすぎたため、後半にしわ寄せがきている感じです。

宮崎県でもたくさん探訪したい城はありますが、今回は特に見ておきたいところだけにすることにします。



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特に見ておきたい城ということでやってきたのは、国指定史跡の佐土原城

小学館名城百選にも選出されています。



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佐土原城の麓には歴史資料館があり、無料駐車場も完備されています。
奥にプリウス号が写っていますが、駐車場入り口の看板を撮るために駐車後にわざわざ歩いて移動。

駐車場手前部分が会所跡。



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歴史資料館はかつての佐土原城二の丸御殿の跡地に鶴松館として復元されています。
姿は二条城の御殿を参考にして建てられているとのこと。



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現在は埋め立てられていますが、鶴松館の前面には内堀がめぐらされていました。



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絵図はないが、文献に記される建物名や発掘調査の柱穴・礎石に基づいて大広間、書院、数奇屋の三棟からなる御殿が復元されています。



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玄関の唐破風などは確かに二条城のそれを思わせる造りです。
枯山水の石庭や茶庭もあります。

それでは建物内へ。入場無料というのが素晴らしい。
入ってすぐのところに、島津以久についての展示がされています。
2014年は以久が垂水より佐土原に移り住んで410年になるということです。



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大広間には屏風絵や甲冑が飾られ、単なる資料館ではなく御殿的雰囲気が漂います。

ここで管理人らしき方がパンフレットをもってきていろいろ説明してくれました。
無料施設なのにそこまでしてもらって恐縮です。



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佐土原人形の展示室



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大広間から書院へ。
建物単体で見ても楽しめるのではないでしょうか。



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書院内は資料室となっています。
伊東四十八城や南九州の興亡、佐土原から広瀬への転城についてなどが展示されています。
見事な模型も展示されていますが、写真撮影はご遠慮くださいとあり、監視カメラもついています。

この写真はうっかり撮ってしまった1枚。お許しください。



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続いて最後の建物である数寄屋へ。
こちらも内部は撮影禁止で監視カメラ付き。わかってます、撮影しません。
見学後、外に出て外観だけ撮影。

この時、カメラを構えて後ずさりしながら撮影をしています。
直後に悲劇が。

アッと思った瞬間天地が逆さまに。


・・・後退中にちょうど膝の裏部分が欄干に引っかかって、そのまま頭から真後ろに転落しました。
引っかかったのがほかの部分なら、同じ転落するにしろ空中で身を翻すなりショック態勢をとるなどの多少の余裕はあったでしょうが、膝の真裏で膝カックンの形となったのが災いしました。滞空時間の長いバックドロップではなく、滞空時間ゼロの垂直落下式のバックドロップを受けてしまった感じです。しかも雪崩式。
その滞空時間ゼロの一瞬の間に「ああ、ひざ裏から崩れるパターンなので滞空時間は少ないな」とか「ちょっと危険な角度で落ちてるので下が石だったらまずいな」とか「右手に持っているカメラを放り投げると破損するかもしれないが、受け身を取ることを優先しなければ」とかいろいろな考えが頭をよぎります。頭は冷静なのにそのくせびっくりするほど体が動かない。これが走馬灯ってやつですか。



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カキーンという感覚とともに一瞬目の前が真っ白になりました。
痛みよりも「ヤバい、大丈夫か」という考えが駆け巡り、頭はいつもの倍くらい冴えている感じです。
大の字状態から手足を動かしてみると、普通に動きます。
体を起こすと、粒の大きな砂利石の上に落ちたことがわかりました。
頭の後ろに固い衝撃を受けたのでどうなることかと思いましたが、砂利がクッションとなって事なきを得たようです。後頭部にたんこぶはできましたけれども。これで下が一枚石やコンクリートだったらと思うとぞっとします。今この記事を書けていなかったかもしれません。

落下時の大きな音を聞きつけて、係のおばちゃんや管理人らしきさんも駆けつけてきました。
頭から落ちたと話すとびっくりされましたが、大丈夫です、大丈夫ですとなぜかこちらが説得する状態に。
余計な騒ぎになったらこの後の城めぐりに支障が出てしまうではないですか。

ちなみにこの時の衝撃でデジカメの液晶画面にヒビが入ってしまいました。このヒビに最初に気づいたたのは私ではなく管理人らしきさんで、カメラについてもいろいろ気にかけてくださいました。
完全に自己責任だし撮影自体は問題なくできるので大丈夫ですよと言って退出しましたが、ヤクザな人間だったら補償しろとか言ったりするんですかね。おそろしいな。

今でもこのデジカメは使用していますが、画面の傷を見るたびにこの時のことが思い起こされます。



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実際の見学順と前後しますが、鶴松館の裏手にある出土文化財管理センターも見学したので合わせて掲載しておきます。こちらも入場無料です。

入口前には佐土原領の境を示す石柱や津波注意の表示(ここは標高15.8m)があります。



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センター内は民具やだんじり等の民俗展示が多いですが、城下図や航空写真、縄張図など、佐土原城に関する資料も展示されています。



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奥の方に一般の人は誰も立ち入らないような真っ暗な部屋があります。最初倉庫かとも思いましたが、手動で部屋の明かりを入れると展示室でした。節電で部屋の明かりを落としていたのでしょうか。
人目に触れないこの部屋の展示資料が、個人的にはこの建物で一番興味深いものでした。

(左)『島津国史』をはじめとした各種文献。沖田畷の戦いの島津豊久突撃の様子を描いた図有り。

(右)島津啓次郎写真。第11代佐土原藩主・島津忠寛の三男。
旧藩主家出身で米国帰りの俊才でありながら西南戦争では薩軍側につき、早世した。享年21。



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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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