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諫早城② ~大亀が守る城~

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本丸内にはいくつか祠や石塔があります。写真はそのうちの一つ、亀の塔(がめんとさん)と呼ばれるもの。
右の塔は七代茂晴が正徳五年(1715)に、左の塔は八代茂行が寛保元年(1741)に、国家安泰を祈って建立しました。

伝承に「本明川の大亀が城の下に潜り込み、敵が城を攻めると亀が手足を伸ばして山を押し上げるので、敵が攻めることができなかった」というものがあり、この由来のために大亀の背中に石塔が作られたとされます。
私が城の遺構よりも伝承や物語性の方を好み、特に動物系のエピソードがお気に入り、というのを狙って攻めてきたわけでは当然ないでしょうが、なかなか侮りがたし。



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本曲輪裏側の道。
本曲輪側の形状が虎口状になっているため搦め手にも思えるが、特に説明もないので公園化された後世に付けられたものかもしれません。



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帯曲輪。
本曲輪の1段下を取り巻く曲輪。
写真撮り忘れましたが、この部分が説明表示によるところのNo.5・武者走りに該当します。



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No.9搦め手
城の裏口。現在は道が繋がっているが、当時は木橋が架かっていたとされます。



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搦め手を下っていきます。両側が切り立った独特の形状の通路になっています。
西郷家が龍造寺家晴に攻められたとき、この道を通って高城を後にして梅津川を渡り、島原へ逃げたと伝わります。

「西郷殿同じく北の方、家中の女房、南の手より山伝いして、島原の様に落ち行き申されしは、誠にあわれなる有様なり。」(西郷記より)



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No.10空堀
No.11土塁・石塁



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それらしいものが散見されるが大半はよくわからない写真になったのでカット。



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搦め手を降りて行った先にある高城神社。祭神は龍造寺家晴。
大鳥居や大灯篭、狛犬などが見どころであると説明板には記載されています。



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神社内に祭られている若杉霊神。
「諫早一揆」の中心人物であった若杉春后の遺徳を称えて建立されたもの。
若杉春后についての詳細な説明はここでは省きますが、教養深い人物であったようです。
「春后」の名の由来など、調べるといろいろエピソードがあります。



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おっと、このイラストは平戸城で見かけたものと同じではないですか。



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No.12西郷井戸
諫早観光コンベンション協会が設置した12か所の案内ポイント、最後の一つ。
神社境内の隅にひっそりとあるため、意図的に探さないとスルーされてしまう可能性大。



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天正15年(1587)龍造寺家晴と西郷家との戦いのとき、高城から逃げた西郷軍を龍造寺軍は追撃し、梅津川を渡ったところの扇畑で打ち倒した(陣の辻決戦)。高城に戻った龍造寺軍の将兵は、西郷軍の首をこの井戸で洗って、家晴に差し出した。この言い伝えから、この井戸は西郷井戸と呼ばれているという。



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所在:長崎県諫早市高城町1
評価:★★★

説明板の類がよく整備されており、ストーリー性もあって、とても見学しやすくなっています(表示物がなければ二つ星相当だったかも)。このように一般観光客の見学に耐えられるように郷土の史跡を整備することが、今の時代のトレンドになっている気がします。長い目で見れば観光面でも役に立つことでしょう。山の中に分け入り、藪を掻き分けて堀切とか発見して喜ぶなんてのは、ごく一部の特殊なマニアだけですしね(私含む)。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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