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平戸城③ ~明治天皇の里親~

さて、この城の主要部分はあらかた見学しましたが、そのほか見て回ったところを簡潔に記載していきます。



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日の岳城古井戸。
慶長4年(1599)領主松浦鎮信(法印)が、ここ亀岡に日の岳城を築いた時の井戸。
井戸に使用されている枡形の石は組合わされたものではなく、石を方形にくり抜いて使っています。
北虎口門と亀岡神社の中間あたりにあります。



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城内にある亀岡神社。



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外部は改装中。本殿前には江戸時代後期の第10代藩主松浦熈(ひろむ)が掘らせた根本水(こんぽんすい)と呼ばれる井戸があります。公は体が病気がちで、これは城内の井戸の水が悪いのではないかと考えるようになり、新たに掘らせた井戸がこの井戸ということです。ここはちょうど二の丸御殿の台所付近にあたる位置で、以後名水として大切に管理されています。

井戸のところにあったイラストがかわいいので掲載。



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亀岡公園広場。かつての二の丸御殿跡。

ここには「平戸のニドザキサクラ」が数本。開花は4月中旬から下旬。



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中山愛子像。
34代当主(9代藩主)松浦清の11女で、明治天皇の祖母。



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天守内にある「明治天皇と松浦家」コーナー。
祐宮(さちのみや・後の明治天皇)の生母慶子(よしこ)の父は公家の大納言中山忠能(ただやす)、母は愛子で、中山家は羽林家に属する平公家でした。



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愛子像下絵。
皇子誕生後は忠能が養育掛(里親)を任じられ、祐宮が4歳で御所に移るまで、外祖父母の忠能・愛子と生母慶子の手元で育てられました。生母慶子のしつけは相当きびしかったようです。

なお、愛子は後に明治天皇の皇子明宮嘉仁親王(大正天皇)の養育にもあたっており、天皇2代の養育に関わったことになります。



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続いてこちら、復興された乾櫓。
その①で一番初めに脇を通った櫓がコレです。
平戸城にはもともと天守はなく、3重3階の乾櫓を天守代用としていたといいますが・・・
復興されたものは、天守代用櫓としてはいささか近代的すぎるような?



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マキ並木(長崎県指定天然記念物)
樹齢400年以上ともいわれるイヌマキの並木。幹まわりが3m以上ある樹もあります。
二の丸の石垣に沿って列をなしており、このようなものは他に類がないものとしています。
現在槇街道の名称がついています。



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二の丸から大手門方向へ逆流。公園整備による改変は受けているものの、随所に鍵の手状の地形や枡形空間があり、それぞれ主要な門の名残が残っています。
左上から方啓門~二ノ大手門~大手二ノ門の跡。
(公園案内図の表記より)



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立派な石垣も残っています。
天守周辺だけを見てそのまま帰っていたら気づかなかったところです。



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大手一ノ門跡。
このあたりまで高速で下ってきて、一度すっ転びそうになった。
空中で華麗に体勢を立て直して事なきを得たが、雨に濡れた石畳は危険。



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ここに門があれば、進入は困難だろうな。



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大手一ノ門から先の登城路(現在は参道といった方が正確)を真っ直ぐ降りると、麓の国道に突き当たります。
おっと、ずいぶん下まで降りてきてしまった。車を停めた場所へ帰還しなければ。



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大手入口から車を停めたテニスコート脇まで、結構な距離を戻ることになりました。



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所在:長崎県平戸市岩の上町
評価:★★★★

登城時は正直「100名城としてはやや物足りないかな」と感じていたのですが、改めて写真や資料を見直すと、なかなか見どころの多い城だったなと思い直しているところです。駐車場の位置関係からどうしても大手口方面の見学がおろそかになりがちですが、大手口から登城することで、この城の縄張りというものがより掴めるものと思います。あとは狸櫓のイラスト、あれがなかったら評価3.5でした。平戸城は狸に感謝!
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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