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津久田砦① ~S字塹壕~

赤城町津久田の山中にある津久田砦
城郭大系にも「城山、津久田城の支砦」といった程度の記載しかなく、極めて情報量の少ない城砦です。

この砦は私の中では比較的早い段階から攻略対象リストに入れており、不動山城猫城といった旧赤城村の城館を攻略した日にこの砦も一度攻めているのですが、現地でのあまりのとっかかりのなさに攻略を断念していた経緯があります(その時はネット上に登城記など皆無だった)。

その後しばらく放置していたわけですが、数年前にこの砦の登城記が初めてネット上で公開されました。
その時の記事はこちら

この記事を見て初めてこの砦に標柱が設置されている事を知り、それ以来再訪の時期をうかがっていたものです。

ちなみに上記のサイトは、現在私が唯一相互リンクをさせていただいているブログ「儀一の独り言」の前身にあたります。

この記事は、一回ほぼ全部作成した後保存失敗してすべて消滅したため再度作成したもの
すぐ記事が消えるのが嫌でアメブロから移住したというのに、これはどうしたことだFC2
どんな状況でも常に自動保存するようにしてくれ




津久田砦
まずは地形図から。一度攻略を断念しているものの、文化財情報システムにも登載されているため、所在の特定は問題ありません(矢印部分)。
断崖に面して突出した尾根の先端付近に築かれています。
あとはどういうルートで攻めるか。
地形図を読み解く限り、台地上(B地点)から下っていくのが労力が小さくて済みそう。
上記サイト管理人の儀一さんもこのルートを採用して攻略に成功しています。



P2100053.jpg
麓(A地点)から眺めた津久田砦
前回訪問時はこちらの麓側からのアプローチを試みたものの明確な登城路はなく、上まで登っていっても表示物もないだろうと思っていたため断念したのでした。



P2100051.jpg P2100052.jpg
赤城ICへと続くr70を進むと、急坂の途中にポケットパークが設置されており、見晴らし台になっています。
ここからの眺めは良好で、砦が築かれた二つ先の尾根やその周辺地形もしっかり確認できます。



P2100005.jpg P2100006.jpg
関越道に架かる「中原橋」を渡るとB地点に到着。
この先にうっすらと続く怪しい道があり、ついその道を進んでしまいそうになるのですが、そちらに進むと一つ北側の別の尾根に向かってしまいます(地形図に破線で描かれている道)。

この場所では左手奥へ進むのが正解。



P2100009.jpg
するとすぐに眼下に堀底道のような地形を発見することができます。
しかしあそこまで到達するのがなかなか容易ではない。
藪対策のためあえて真冬の時期を狙ってきたというのに、降りられそうなところはすべて藪で封鎖されています。



P2100010.jpg P2100012.jpg
進路を南側へ巻いて藪の薄そうなところからむりやり内部へ進入。
既に段下とはかなりの標高差があります。



P2100014.jpg
高度を下げていって、先ほどの地形まで近づくことに成功。
しかしこのあたりでは藪はなくなったものの滑りやすい急斜面となり、先へ進むのに難儀する。



P2100015.jpg
堀底道に合流。
この道は儀一さんが「修羅みたいな溝道」と表現した急勾配の道。
急勾配すぎて私は最初、これは道ではなく自然地形だろうと思ったほど。
本能的なものとして、人は急勾配の山道を登って進むのは平気なものの、急勾配の道を下りながら進んで行くのには猛烈な不安感が伴うものです(麓に降りるのが目的という場合を除いて)。私もこの先に標柱があるという情報がなかったら進むのを断念していたかもしれません。



P2100017.jpg
砦へと通じるこの堀底道は、途中大きく曲線を描いています。
上の合流した場所でクランク、この写真の場所で逆方向にクランク。



P2100019.jpg
下から見た写真。
逆Sの字を描いています。
私は道中ここを脳内でS字塹壕と名付けました。



P2100020.jpg
道はなおも下っていきます。
左手の塁壁は自然地形。当時からこの堀底道があったとすれば風除けや人の移動を麓から見えなくする役割を持っていたとも考えられますが、砦の規模や重要性から考えてそこまでの工事を施していたとも考えにくいところです。
反対の右手側は谷となっており、谷底は護岸工事をされた水路になっているのが見えます。
さながら現代版の竪堀で、あちらの対岸から攻めてくるのは至難を極めることでしょう。



P2100022.jpg
砦へ続く堀底道はここで終点。
道自体はここから右手(北側)へ急カーブしてなおも下っていきます。
道の観点から見ると気付きにくいですが、この場所は堀切となっています。
尾根の形状で見ていくと堀切だとわかりやすくなります。



P2100045.jpg
反対側から見た写真。こちら側からの方が一発で堀切と認識できます。
これは明白に砦の遺構と考えられるものです。



P2100024.jpg
堀切を越えて先へ。
尾根道はまだ続きます。


その②

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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