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湯殿山城① ~廃屋の恐怖~

旧榛名町の城館・その㉚

R406を高崎方面から走ると、倉渕に入る手前に標高370mの湯殿山があります。
この山に築かれた城が湯殿山城になります。

初訪時には攻略できず撤退したため、再訪を要した場所です。
まずは一度目の記録から。季節は夏の終わり、上里見城などを探訪した日。



PA200045.jpg
R406湯殿山トンネル。
高崎側から来た場合、このトンネル手前で左の道へ入ります。



PA200046.jpg
この脇道はおそらく国道の旧道だったのでしょう。
そのまま進んだらトンネルの反対側に出て再び国道と合流しました。行き過ぎたようです。



PA200047.jpg
旧道を戻り、三差路となっているところがあるので南側の道へ入る。この道があるのは通過時に気付いていたが、急激な下り道だったため山へ向かう道とは思えずにそのままスルーしていました。

ちなみにこの場所はすでに城域に入っており、写真左手に見える斜面も城の遺構の一部なのですが、この時は全く気にせず(例によって縄張図を持参していない)。



PA200051.jpg PA200052.jpg
車で進むには不安になる急坂を下って行くと、道が急カーブする地点があります。
ここより下に行ってしまうと山から離れる一方となるため、この場所に車を停め山へ進もうとしたが・・・



PA200053.jpg
秋口に入ったばっかりということで、藪が多め。
登っていけないこともなさそうだが、な~んか気力が湧かないな~・・・
とりあえず現地を訪れはした、ということでお茶お濁して探索は終了することに。
ネット上で登城記を書いている人が皆無で、全く情報がなかったこともモチベーションダウンの原因の一つだったと思われます。

この後、ただ帰るのは惜しいと思ってさらに道を下ってみたわけですが、その模様は後編で掲載します。

さて、後日榛名町誌に掲載されている図を確認したところ、この城は山の付け根の部分、頂上部分、烏川に面した先端部分のそれぞれに遺構がある珍しい縄張りの城であることが判明しました。
特に先端部分は面白そうな地形になっています。

また、国土地理院の地形図を見てみると↓


湯殿山
先端部分に神社マークがありますね。

ただの山ではいまいち登る気が起こりませんが、建築物を含む何かしらの表示物があれば再訪の価値ありです。
ということで、今年の1月、蕨平の砦攻略のついでに再訪。



P2100136.jpg
今回は三差路のところに車を停め、徒歩で下っていきます。
奥に見える土塁状の斜面がこの城の最初の遺構で、居住区へつながる道路を北面の堀切として利用しているようです。
山への進入を阻止するように南北に郭が築かれ、その先は尾根沿いに山頂まで進めますが、今回の目的は山頂部ではなく先端部の方です。



P2100140.jpg
前回車を停めた急カーブ地点の先。
ここから斜面を登っていくのではなく、うっすらと先へ続く道を直進。
あまりおすすめしませんが、頑張れば車でも通行できます。



P2100142.jpg
しばらく歩くと目の前が開け、烏川の断崖に面します。
写真では全く伝わりませんが、ほんとに凄い断崖です。思わず腰が引けてしまいそう。



P2100143.jpg
右にカーブすると、門柱が。
神社の敷地かと思いきや、かつては個人宅があったようです。
守る側の立場で実際の城の防御を想像すると、確かにこの門柱のあたりには木戸でも設置しておきたいところです。



P2100144.jpg
敷地内、正面の城塁の上には廃屋が。
上手い場所に建っています。城の居住用&防御用の建物を設置するなら、私でもあの場所を選ぶでしょう。



P2100145.jpg
切岸を直登する石段。
家屋の所有者か、あるいはそれ以前からある神社関係者が設置したものか、いずれにせよかなり埋もれています。



P2100147.jpg
切岸の上、縄張図では先端部分の中心の郭となっているところ。
通常の山城めぐりでは「そこそこの平坦地があり、居住用のスペースも確保されている」とか書くところですが、ここでは本当に家屋が存在しています。かなりレアなケースです。



P2100149.jpg P2100148.jpg
縄張り面から考えるとここに居住用建造物があるのは理想的なので、これを模擬城主居館と勝手に脳内設定。
しかし、なぜに荒れるに任せて完全放置しているのだろうか。



P2100150.jpg P2100151.jpg
この下に室田発電所というのがあり、そこの建設中に作業員が寝泊まりしていた仮の家だったのではとも考えたが、どうもそういう感じも受けない。



P2100152.jpg
古戦場だの首塚だのは全然平気なのですが、どうもこういう廃屋は薄気味悪い。
背後から突然声をかけられるような不穏な想像が突然頭をよぎり、心中穏やかでなくなる。写真もぶれ気味。
これ以上奥へは進んではいけないような気がした。
「お邪魔しました」と呟き、退出。



P2100153.jpg
気を取り直し、探索再開。
いくつか石造物も確認できますが・・・


その②

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コメント

お世話になります。

最近、ちょいちょいコメントしてスミマセン。
このトンネルって城山だったんですね。倉渕方面、小栗上野介を取材に行く時に何回か走りました。
廃屋はちょっと避けますが、室田発電所が見れるんですね。里見軌道が対岸を走っていたハズ。
乗附城、行けたら制覇されてください。でも無理せずに。麓に停まってたくるまを見て、まさかKDさんでは?って思ったのです。

発電所

>室田発電所が見れるんですね。里見軌道が対岸を走っていたハズ。
そうなんです。私は全く知らなかったのですが、その筋の人にとってはこちらの方が有名なようで、当日発電所をわざわざ見学しに来たと思われる人もいました。あとで掲載します。

乗附城の記事、興味深く読ませていただきました。
今日の夜にでもそちらでコメントさせていただきます。

これは面白そうです。

今晩は、湯殿山への探訪おつかれさまでした。
私も先月行こうかとトンネルまで来ましたが、旧道に雪が凍りまくってたので行くのを断念しました。次回行く時には地形図とGPSを持って行き、しっかり遺構の全容を把握したいと思います。
続編を楽しみにしています。

Re: これは面白そうです。

地形図とGPSですか。私もGPSには興味を持っているのですが、まだ所持していません。
未整備の山は、たとえ低山でも家族連れで登れるような100名山よりも危険な場合が多々ありますからね。
しかしGPS装備をしたら、本格探検記になってしまいそうです(笑)
ちょっと忙しいため掲載がとびとびになっていますが、すぐに続編も掲載します。

No title

今日も何処かを訪城中でしょうか。
室田発電所(変電所?)を見に行ってきました。
湯殿山側からではなく、対岸の安中榛名側から東電さんの作業道をトボトボ歩いたんです。吊り橋を渡って、発電所を見て引き揚げました。道すがら、まだ残雪が残って凍結してましたね。
続編、楽しみにしてますよ~。

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KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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