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後期高田館 ~高田小次郎参陣~

上毛三山の一つ、妙義山


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九州大分の耶馬渓・四国香川の寒霞渓と並び日本三大奇勝に数えられている国の名勝。

日本百景にも選定されているこの山の麓に後期高田館はあります。



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妙義町菅原にある陽雲寺参道入口。

背後の山は妙義山を形成している山群の一つ・金鶏山。



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陽雲寺。
いかにも城館風の佇まいを感じます。

文化財情報システムの記載ではこの境内一帯を「梯郭式高田氏後期館」としています。



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入口にあるこの池も、かつての堀の名残かもしれません。

ちなみにこの日は新潟や長野で観測史上に残る豪雪が記録された日。
信州に近く、妙義の直下であるこの地も積雪があるだろうと覚悟はしていたが、意に反して雪はほとんどなし。

雪はないが・・・



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この池、全面凍結しています。



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上から。カチンコチン。



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境内にある水場のようなよくわからない場所も全面凍結。

雪は降らなくとも寒さは厳しいのです。



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本堂裏の水路が南側の川に合流している場所。

このあたりの地形は当時の縄張りにそのまま生かされていたと思われます。



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本堂裏の一段高い場所は墓地になっています。
「梯郭式」の名の通り、数段に分かれた削平地が確認できます。
本堂部分か、あるいはこの墓地部分か、いずれかが館の中枢部分だっと思われます。



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墓地内をぐるっと一回りしたら、思わぬ物を発見。

開基 高田侯 墓所

側面には陽雲寺開基の高田大和守憲頼の名が刻まれています。
高田大和守とは↓

永禄三年(1560)、上杉憲政を擁した景虎が関東に出兵してきた。このとき景虎が作成した『関東幕注文』には、箕輪衆「高田小次郎 にほひ中黒」と記され、高田憲頼は景虎の陣に参じたことが知られる。
謙信の関東進出に対して北条氏康は武田信玄と結んで対抗、以後、上野を舞台に三者の抗争が展開された。高田憲頼は信玄の西上野侵攻に抵抗したが、永禄四年、ついに信玄の軍門に降った。そして、永禄九年に信玄麾下の諸将が『生島足島神社』に捧げた起請文の中に、高田大和守繁頼の物がある。繁頼は憲頼が改名したものであろう。かくして、高田氏は信玄に属して各地を転戦、憲頼の子は信玄の一字をもらって信頼と名乗った。

(参照サイト:武家家伝_上州高田氏

城館に関する表示など一切ないと思っていたので、これは思わぬ拾いものでした。



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墓地から見た本堂裏。
城館地形が浮かび上がってきます。



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ここからはおまけ。
本堂のすぐ北側に高台があり、頂上には社が設置されているようです。

こういうものを見たらとりあえず登ってしまおうとするのは悪い癖。



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この日はこの後、未整備の山城攻略がメインに控えていたので、できれば体力温存したかったが・・・



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結局登ってしまった・・・



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詰城というほどのものではないが(高田氏の詰めの城は他にある)、館を見下ろすこの地形は物見台か、緊急時の避難場所くらいには使用されていたのではないかと考えられます。



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陽雲寺駐車場付近からの東側の眺め。



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背後は妙義山の奇岩で守られています。

wikiの妙義山の項では、「岩稜帯が連続する表妙義縦走路の通過の難しさは、北アルプスの大キレットや剱岳の比ではない」とさえ述べられています。
<参考>
大キレット:国内の一般登山ルートとしては、今なお最高難度のルートの一つ
剱岳:一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山とされる

背後はまさに絶対の防御です。



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もう一枚、妙義の姿でお別れです。



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所在:群馬県富岡市妙義町菅原
評価:★☆ 

明確な遺構は乏しいものの、館主に関する表示物があったこと、地形を楽しめたことで高めの評価。高田氏の本城は高田城であり、菅原城をはじめ九箇所の支城がありました。それらもおいおい掲載していきます。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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