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棚下砦① ~南雲御殿遺跡~

不動山城猫城などと同じく、スーツに革靴で旧赤城村の城めぐりを行った時の記録。

当時棚下砦の攻城記はネット上では皆無で、唯一あった情報は赤城村敎育委員会が1998に発行した南雲御殿遺跡(棚下砦跡)の調査記録。

(上記の報告書を実際に読んだわけではなく、ネット上に掲載されていた以下の書評を確認したのみ)

「南雲御殿遺跡は、通称・棚下砦跡と呼ばれており、従来より長井坂城跡に伴う城砦跡と考えられております。戦国時代における重要な軍事拠点である本遺跡の調査により、情報伝達や兵勢移動などに城と城を繋ぐ城砦跡の構造や正確を把握する遺構や遺物が出土しました」
(同書評)

文化財情報システムにも「南雲御殿遺跡、棚下砦」の名で記載されています。



P2160004.jpg
場所はシステムに表示されている通り、棚下不動尊の背後にある崖の上にあります。日本の滝百選に選出されている棚下不動の滝の真上の位置でもあるのですが、この崖下側からたどり着くのは不可能です。
なので崖の上から攻めるわけですが・・・もし今後訪れようと考えている方がいらっしゃるとすれば、「北側から進むべし」と助言しておきます。南側からの道は入り組んでおり、相当土地勘がないと近づくことすら困難だと思います。

一番迷わないルートを参考までに。R17から綾戸橋を渡り赤城町棚下へ進み、すぐ台地上へ。
台地の上に出たら長井坂城の案内表示が出てたりもしますが(写真)、それとは反対方向の南側へ進みます。



P2160006.jpg
あとは文化財情報システムで表示されているあたりを目指して下さい。
この砦に興味を示すような城館マニアなら、北側から攻めればきっとたどり着くことができることでしょう。

写真はシステムに表示されている関越道との交差点。車はこのあたりのスペースに停めておきましょう。
道はこの先も少し続いていますが、車でこれ以上進むと退却が困難になるかも・・・



P2160061.jpg
谷を一跨ぎにする高速道路。迫力あり。

城と関係ないこういった風景もなにげに好きだったりします。



P2160058.jpg
道を下っていくと、この道は途中180度ターンして高速道路下へと向かっていきます。
ここで台地の先端部分に砦があるという知識があれば、こういったところでも何となく進むべき方向が分かるようになります。
ちょうどこのターン部分で背後の林の中に入るのが正解ルート。



P2160010.jpg
この入口部分にもなんの表示もなく、通常の人には進入困難でしょうが、ここまでたどり着くことができた兵たちならおそらく第六感が働いて進入路を発見できると思います。

入るところさえ気をつければ、中には人の通った跡が残っています。



P2160011.jpg
そしてほんの少し進んだところで、いきなり明確な堀が現れます!

思わず声を上げてしまいそうなレベルです。



P2160012s.jpg
この堀は弧を描く形になっており、さながら三日月堀といえそうです。
まともに登り降りをするのは困難なので進めそうな場所を探し、南側の端にある土橋を発見。
この土橋より奥(左手)は自然地形の急峻な谷。



P2160013.jpg
土橋上から見た三日月堀。

こんな明確な遺構が、ほとんど知られないまま残っていたとは・・・



P2160017s.jpg
土橋を渡り、左頭上にあるのが土橋の先にある郭。
外側に土盛がされているようで、土橋から進入するにはそれを乗り越えなければなりません。
堀底から登るよりかは幾分マシとはいえ、スーツに革靴ではなかなかシンドイ。



P2160018.jpg
上に到達。
周囲を堀に囲まれたこの郭は馬出のような役割を持っていたのでしょう。
堀を挟んだ奥には本郭の塁壁が見えます。



P2160019.jpg
馬出郭と本郭の間の大横堀。

この堀は最初の土橋の上から見た三日月堀と奥で一つになっています。



P2160020.jpg
馬出郭から本郭へ続く土橋。

左手は相変わらず谷が続く。



P2160023.jpg
本郭へ入りました。

中央に標柱が立っています。喜び勇んで接近(笑)



P2160024.jpg
棚下の御殿の砦

「南雲御殿」の表記ではないのですね。いずれにせよ標柱が設置されているのは素晴らしい。



P2160025.jpg
標柱記載の説明文。

長井坂城は約2㎞の北方、南方は津久田城を望む要害で、戦国天正の頃は重要な軍用進路上にあって、本丸からの馬出しは県下でも珍しい形式と云われている。

確かにこのクラスの馬出が完存している城は県内でもそう多くありません。


その②

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KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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