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天神城② ~沼田氏悲劇のお家騒勤~

その①


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主郭への最後の登り。
雪の下の地面の状態が全く分からないので慎重に進まざるを得ません。

道は右側へ傾斜しているので転落防止のためできるだけ左側を進みたいが・・・



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左手側は断崖絶壁。



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いくらなんでも何もないのはまずいと思ったのか、一応木の柵が設置されてはいるものの、落ちる時は問答無用で落下しそう。

転落するならまだ右側の方がマシと判断し、右側ギリギリを通行。



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そんな危険を乗り越えて主郭到着。立派な城址碑が迎えてくれます。
これまでの苦労が報われる瞬間。


沼田氏12代万鬼斎顕奉(ばんきさいあきやす)は、永禄9年(1566)蔵内城沼田城)を三男朝憲(とものり)にゆずり、側室「湯のみ」とその子「平八郎景義(かげよし)」を伴い、薄根川と溝又川の合流する川場村天神の南面の崖端に隠居城を築き移った。豪気勇猛、摩利支天の再来といわれる若き武将平八郎景義と13代城主異母兄朝憲との確執を考えてのことであった。しかし顕奉の不安は的中、景義可愛さ、湯のみの思惑もあり、永禄12年(1569)正月、顕奉は朝憲を天神城へ呼びつけ、こともあろうに殺害してしまったのである。沼田氏滅亡への序章であり、天神城はそんな悲劇のお家騒勤の舞台となったのである。顕奉は天神城へ火を放ち、会津へ落ちるが客死。湯のみは途中雪の中で凍死。平八郎も12年後、謀殺された。陽だまりの田園を城址へ向かうと、二つの流れの光の一角、崖上に雑木の茂る意外と広い平の空間が静かに残っている。そして歴史の声が聞こえる。
参照HP

妾が絡むお家騒動など古今東西ろくなことがありません。
万鬼斎も耄碌して判断力がなくなったか・・・



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この城址碑は昭和33年設置の古いもので、裏側には上記文章よりさらに詳細な沿革が刻まれています。
曰く、この城址は明治のころまでは今日(昭和33年当時)の数倍の広さであったが、その後の水害で今日の状態になったとのこと。廃城当時はさらに広く、要害堅固の威容を誇っていたとあります。



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川場かるた散策「自然の要塞 天神城

こういったものが設置されることにより少しでもここを訪れる人が増えてくれればと思います。
しかし雪がなかったとしても「散策」といった感じではないなあ・・・



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自然の要塞の名の通り、周囲は断崖。



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南側は眺望が良さそう。

行ってみると。



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Oh! キケン!

柵すらなし。



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充分過ぎるほど危険を堪能できたので撤収。
この土橋、やはりスゴイ。
城への進入路はこれ1本のみ。



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それにしても、ジーパンで膝近くまで雪に埋もれながらよく進んだものだと我ながら思う。



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北側の谷。
さすがに自然地形でしょうが、城の縄張りに上手く取り込んでいます。



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南側眼下を流れる天然の堀・薄根川。



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行きには気付かなかったのですが、台地基部にも堀跡らしき地形が見受けられました。
あの地形から判断するに主郭部分は明らかに詰めの城なので、平時の居館はこのあたりにあったのでしょう。



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ようやく帰還。
慣れない雪中行軍により予想以上に体力消耗。
おまけに運転席に座ってから足先がとんでもなく冷たく感じるようになる。



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天神橋付近から眺めた天神城
雪のラインにより土橋部分がはっきり確認できます(オレンジで挟んだ部分)。



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所在:群馬県利根郡川場村大字天神
評価:★★

本文にも掲載した参照HP(沼田エフエム放送)に音声付きの解説までありました。とても臨場感のある解説で、上記の登城記とあわせるとより雰囲気が感じとれるかと思います。ぜひ聞いてみてください。
立派な城址碑があるにもかかわらず、この城を紹介しているHPがほとんどないのは意外でした。入口部分になんの表示もないことが理由の一つかもしれません。小沢城幕岩城の項も参照。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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