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坂本城③ ~謎の堅城~

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本郭最高地点の南側一段下に腰郭が見えます。
降りてみましょう。



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本郭下の腰郭。

この城は北側は断崖絶壁ですが南側は多少緩斜面になっていて(それでも充分険しいが)、数段もの郭が造成されています。

この時かなりの暑さでへろへろになっていたので、このあたりで休憩することに。
木蔭の倒木に腰をおろし、しばしの間放心。
幸いなことに藪蚊などはまだいなかったが、気が付くとでかい蟻が腕の方まで登ってきていた。うわっと。



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この腰郭の南側には、さらに3~4段ほどの腰郭が続いています。
北側は絶壁のため攻めることは不可能なので、南側の防御に力を入れている感じです。
城の追手も南側にあります。



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再び登って、本郭と二郭の間の大堀切。



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う~ん、素晴らしい。



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帰りは再び尾根筋にあるいくつもの堀切を乗り越えて戻る。楽しくも大変だ。

というか一旦堀切のために微妙にルートミスをし、二郭から真っすぐ南の尾根に突き進んでしまい、もと来た道へ戻るのに斜面を平行移動する羽目になってしまった。



P6120235.jpg
元の尾根に復帰して、安心の一枚。
例によってこのころ履いていたペラ靴。よくもまあこの靴であんな山中に入れたものだ。
現在は山歩き用のトレッキングシューズを購入しているのですが、この頃ほど山城めぐりはしていません。
えてしてそういうものですな。

行きの時はこのあたりの左手の斜面から這い上がってきたのですが、尾根筋は続いているので真っすぐ突き進んでみます。どこへ出るのか・・・



P6120237.jpg
ちなみにこの山、滑りやすい細かい軽石のようなものを多く含んだ土質のようで、そこらじゅうで崩落しています。
自分もこのあたりで転倒しかけました。あぶなし。
まあ靴の影響もあったでしょうが・・・



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尾根の先端、何かの杭が刺さっていまあす。
先端まで来たのにまだかなりの高さが残っています。
降りられそうな気配は全くなし。



P6120239.jpg
んあ、碓氷湖ダムに架かる橋の上部が真下に見えるぞ・・・



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直下すると事故死しそうな高さだったため、やむなく左後方の斜面に突入し、藪を突破して何とか生還することに成功。最後は写真の約2mの段差を飛び降りる。

これはこちらから登れないわけだ・・・



P6120241.jpg
その①でも掲載した麓からの坂本城の様子再び。
北側からの写真ですが、やはりこちら側は絶壁だ。

ここで一つ問題が。この城はご覧の通り城址碑も説明板もなし。
愛宕山城の麓に城の存在を示した地図(その①参照)があるものの、あれだけではちょっと弱い。
このままでは低評価か。

しかしご心配なく。



P6120178.jpg
碓氷湖にあった案内板に、この通りしっかり坂本城の存在が記されていました!
充分城の表示物あり、と判断することができます。


さて、ご覧の通り坂本城は地形を上手く活かした守りの堅い城ですが、大系にもある通りこの城に関する文献は得られていません。
武田信玄が西上州に進出する際の拠点として築かせた城、あるいはその武田氏の進出に対抗して築かれた城、どちらも考えることができそうです。



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所在:群馬県安中市松井田町坂本
評価:★★☆ 50選に選定

知名度皆無の割には遺構も良く残り、表示物条件もクリアしたため晴れて50選入り。自分はどんな山城でも単独で踏破するのを是としているのですが(というか大の大人がぞろぞろと連れ立って行動するのはどうかと感じる)、ここは熊や山ヒルが出るようなので、単独行は少々危険な面もあるかもしれません。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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