FC2ブログ

記事一覧

天狗山砦② ~直降そして標柱消滅!~

突然現れた主郭。嬉しくて涙が出そうでした。

いや、それほどでもないけど。


P2280215.jpg
主郭の塁壁。下の段との高低差は数mほど。

さっきまでのわけのわからない尾根地形と異なり、このあたりはところどころ削平された形跡があります。



P2280218.jpg
主郭到達。

頂上にある祠は天狗の社。ここに天狗を祀るなにかしらの由縁があるのでしょう。



P2280219.jpg
主郭からの眺めは全体的によろしくありませんが、さっきまでの藪地獄に比べれば部分的に見渡せる場所もあり上々です。
北方に大明神山砦も確認できます。

往時は余分な木もなかったでしょうから、街道監視の砦として充分な役割を果たしていたと思われます。



P2280221.jpg
低いながらも土塁跡。



P2280227.jpg
主郭周囲は帯郭がめぐらされています。
帯郭に沿って周囲を半周した後、東側に登城路らしき道がついているのを発見。
行きは砦の南側から回り込む形で登ってきましたが、帰りはこの道を使って下山することにします。

写真は主郭下の帯郭の、さらにもう一段下から振り返って撮ったもの。



P2280233.jpg
坂を下っていくと、いったん傾斜が緩くなりそこそこのスペースが現れます。
この砦で兵が駐屯できそうなスペースは、頂上付近とその南側、そしてここの郭くらいでしょうか。



P2280234.jpg
ところで、ここまで快調に続いていた道がここで急に途切れているように見えます。
ここまで来て道消滅とか勘弁してくれ、と思い斜面を覗くと・・・



P2280238.jpg
直降!

これは少し笑ってしまうほどの急勾配です。
しかも麓まで一直線。



P2280237.jpg
上からの写真では急勾配が伝わらないかなあということで、途中まで降りて振り返っての画。



P2280240.jpg
ひたすら直降。そこらの山の斜面を下りているのと大差ありません。

考えてみれば行きであれだけの距離を登ったのだから、その分一気に降るとこれくらいの勾配にはなるのは当然か。
降りだから良かったけど登りでこれはかなり堪えると思われます。



P2280245.jpg
麓に帰還。
行きはかなり時間がかかりましたが、帰りはあっという間でした。
その分膝や足首に負担がかかりましたが。



P2280246.jpg
ちなみに登り口はこんな感じ。
ここが登り口とわかった上で観察すると、確かに踏み跡らしきものはあります。
が、初訪でここから登って行ける人はそう多くはないでしょう。

少なくとも自分は冬場でなければこちらから登って行ける気はしません。


・・・さて、無事帰還したもののまだ目的は達成していません。
個人的には城館の遺構探しと同等以上の重要度を占める標柱探しが残っています。

しかし日没が近づくなか探索範囲を広げて標柱を求めたものの、どうしても見つかりません。



P2280248.jpg
入口の赤い鳥居の社の裏に、朽ちかけの標柱が倒れていました。
これが城址碑であってくれと願いながら拾い上げてみたものの、「角落神社の里宮」という表示でした。

残念ながら砦の標柱は消滅してしまったようです。



==============================================
所在:群馬県高崎市倉渕町岩氷
評価:★★(2012/9/2評価見直し)

本来このタイトルは智明坊館の「標柱発見!」と対で掲載する予定だったのですが、思いのほか写真が多かったので分割掲載しました。表示物がない割には高評価ですが、市のHPにも砦であることは明記されているので減点度が低いという意味があります。表示物があれば二つ星級以上の砦でしたが、技巧性はないのでいずれにせよ50選には及びません。規模・比高共に北方の大明神山砦と同等ですが、遊歩道などは皆無のためこちらの方が攻城難易度ははるかに高く、また技巧性にも大きく差があります。無事生還できたのは冬場の登城だったからでしょう。やはり山城は真冬がベスト。
==============================================

関連記事

コメント

こんばんは

つい二日ほど前ですが、元倉渕村の城館跡6ヶ所行ってきました。
天狗山砦についてはKDさんのブログを参考に行きまして、
短時間で帰ってこれました。
流石に最初から探して行くのと、ブログにガイドされている通りに行くとでは
全然違いますね。

それで天狗山砦ですが、脇の堀切のコンパクトさが気に入りました。
東方に伸びている尾根(KDさんが降りられた尾根)がよく見ると、
少し段がついており、ついお絵かきして楽しんでしまいました。

あと入口のところですが、更に高いイノシシ除けの柵が設けられておりました。
一応電気は流していないようでしたが、季節によっては注意が必要ですね。

旧倉渕村の城館

返信が遅くなってすみませんでした。
基本的にコメント欄を確認するという習慣があまりないため、ブログ更新をしないと気付かずにそのままということがよくあるのです。

旧倉渕村の城館めぐりをされましたか。6ヶ所ということは、鑰掛城にも行かれたのでしょうか。
私はまだ縄張り図を描けるほどのレベルに達していないので、現地で図を描ける人は凄いと感じます。
縄張り図を持って歩きまわるだけならビギナーでもそれなりにできますからね。

後ほど更新を楽しみにしています。

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ

プロフィール

KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

フリーエリア

Twitter

スポンサーリンク

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

メールフォーム

お問い合わせはこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文: