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丸戸張砦 ~巨大馬出?~

箕輪城の案内図から。

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この案内図自体は城内の各登城口など数か所に設置されているので、どの図を見てもらってもかまわないのですが、城の西南部、大手尾根口の先に「丸戸張」の記載があります。

実はこれも砦の跡です。



PC300091.jpg
該当の場所にやってきました。
大手門の表示があります。ここが井伊氏時代の大手口にあたります。
この門は間口約11m・奥行4.4mの櫓門で、文禄四年(1595)築。後に高崎に移されたといいます。

大手とはいえ、城の中枢部からは少し離れていてわかりにくい場所にあり、箕輪城を訪れる人の99.9%以上は素通りしてしまうでしょう(というかそもそも通り掛からない場所にあるか)。
かく言う自分も最近までこの場所はスルーしていました。

この大手口の説明板に丸戸張についても記述があり、いわるゆる郭馬出としての機能を持っていたとのこと。



PC300093.jpg
手作りの説明板発見。
箕輪城元気隊の手によるもので、箕輪城を中心に関係史跡の案内に精を出しているようです。

こちらの丸戸張についての記述では、「城の南西にある砦で、内宿の入り口を守る」とあります。



PC300095.jpg
民家の背後が丘のように張り出しており、その自然地形を上手く利用した砦です。

土塁跡、というか塁線跡が良好に残ります。



PC300096.jpg
なんと、立派な石碑発見!これは◎。

この砦上段は平坦で土塁などもなく、まさしく馬出の郭といった印象を受けます。



PC300100.jpg
とはいえ前面は高低差があり、防御力もあります。
いきなり断崖で端まで出ると危ない。

前面は防御に徹し、側面から兵が出撃する構造です。



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外側から見た丸戸張砦。

大手口の前にこんな巨大な障害物があれば、攻め手からすれば厄介なことこの上なしです。



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大手口の東側はかつての道具屋敷跡です。

こちらにも案内看板が設置されていました。



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所在:群馬県高崎市箕郷町西明屋
評価:★☆

独立性もあり単独の砦としても耐えられそうですが、半ば本城に取り込まれ有機的に活用されてこそより防御力が発揮できる構造です。まさに自然地形を利用した丸馬出といったところです。
大手口の先に突出して最前線の防衛を担う、これは大坂の陣での真田丸の原型ですね。
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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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