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津久田城 ~矢沢頼綱も退ける~

津久田城は渋川市(旧赤城村)指定の史跡であり、市のHP にも記載があります。


市指定史跡

昭和45年3月20日指定

北は沼尾川、西は利根川に臨む急崖上にあり東西約300m、南北約130mの並郭式の崖端城で、北西隅に本丸、その南に二の丸、東に三の丸、外郭と続く縄張の要害でした。

築城年は不明ですが、古文書や城郭図から永禄年間(1558~68)と考えられます。
天正6年(1578)以降、北条・真田両氏の接点となった長井坂城の後詰の城として、津久田城はしばしば戦火にさらされます。その意味でこの城は歴史的に重要な城だったのです。

(渋川市HPより)



大系には北条・真田両氏の攻防についてもう少し具体的な記述があります。


天正8年(1580)真田昌幸は海野輝幸らに命じ、城将牧弥六郎・須田加賀守らを追って占領させたが、天正10年には白井の手に返り、牧和泉守が守った。その後、昌幸の沼田城代となった矢沢頼綱は中山右衛門尉らにこの城を攻めさせたが、右衛門尉はかえって敗死した。

(城郭大系より抜粋)



しかし、市指定の史跡でありながらネット上で公開されている登城記は少なく、碑や説明板の類を掲載しているサイトは皆無でした(自分の登城時)。


チートで名高い矢沢頼綱の来襲も撃退した城、ましてや指定史跡なのになんの表示もないはずはない、ということで表示物を求めて出陣。


場所は渋川市赤城町津久田、赤城北中学校の西側一帯が城域になります。



この中学校のすぐ東側にある津久田八幡宮には、以下の見どころがあります。

(説明、写真ともに県文化財情報システムより)


桜森のヒガンザクラ (県指定天然記念物) 

津久田八幡宮境内地でキンメイチクの手前に立っている。昔からサクラの名所として住民に親しまれ、付近一帯は「桜森」と呼ばれていたが、このヒガンザクラはその名残である。大枝はかなり傷んでいるが、開花期には美しい花が咲く。目通り周4.7m、根元周6m、樹高12.2mほどあり、推定樹齢300年とされる。


敷島のキンメイチク (国指定天然記念物) 

津久田八幡宮境内地にある255平方mの広さの竹林である。節ごとに美しい金色の縦縞が交互にみられ、特に太い竹竿は色があざやかである。昭和43年頃にタケの開花によって枯れはじめ、瀕死の状態になったが、伐採や施肥など関係者の積極的な育成管理によって、現在は指定地内全域にいっぱいとなり、常に100本以上は確認できる。



KDの城館探訪記

文化財システムの当該地。


現況は完全に畑になっており、やはり表示物はなしか・・・と思いながら低速巡回していると、畑の奥に説明板らしきものを発見!





KDの城館探訪記

段丘上の一番北側の隅にあり、よほど目をこらさないと発見できません。

また、道から説明板までは民家と畑の境を分け入っていく必要があります。

厳密にはこれまでのほとんどの城についても、見学する際に多かれ少なかれ民地内に入っているパターンは多かったのですが、ここはもろに人様の敷地を突っ切っていくことになるため、さすがに少々気が引けます。


どうしても気が引けるという人は、隣接する家の人に一声かけた方が良いでしょう。





KDの城館探訪記

やはりあった説明板。

公的な史跡でありながら、これが公開されるのは初かもしれません。


戦国時代には白井城不動山城長井坂城などとともに北条氏に属して、上杉・真田の軍勢と戦った事もあった。城主は狩野越後守康行であったが天正12年(1584)出家してこの地に土着した。

天正18年(1590)白井城とともに落城し廃城となり久しく遺構が残っていたが、昭和42年土地改良事業で崩されてわずかに本丸の一部と西・北側の腰曲輪を残すのみであるが、往時を偲ぶ眺望に恵まれている。

(説明板抜粋)



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所在:群馬県渋川市赤城町津久田

評価:★☆ 


この城の説明板を表示したHPがこれまで無かった理由が何となくわかった探索でした。周囲に駐車スペースがないのもその要因の一つかもしれません。

城の遺構は土地改良によりほぼ消滅していますが、北側の沼尾川沿いから眺めると急峻な段丘の先端に築かれていることが実感できます。便宜上中毛地区に分類していますが、実際この辺は北毛といってもいい地域で、城の形式は北毛地区に多い崖端城となっています。

ちなみに説明板には眺望に恵まれているとありますが、段丘に面した北側と西側の眺望は主郭からは木に遮られほとんど望めません(笑)

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Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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