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高天神城③ ~荒天の城~

大雨の中、探索は続く。



KDの城館探訪記

この場所はちょうど登城路の交点となっています。

ここには大きな説明板があり、略図や攻防城砦図、略年表が記載されています。


略図によるとここは鐘曲輪にあたるらしい。


ここからちょっと下ってみます。




KDの城館探訪記

辺り一面水浸し。軽く局地的災害。


この道をずっと下っていくと搦手門口に出ますが、そこまではいきません。




KDの城館探訪記

ちょっと下ったところにある、城内必見ポイントの一つ、三日月井戸


その名の通り三日月型の形状をしています。三日月堀に飽き足らず、井戸まで三日月型にするとは。

さすが武田流?




KDの城館探訪記

天正2年7月より籠城した武田勢は飲料水に恵まれる様にと水乞いの祈願をこめて、井戸を造った。今も極わずか乍らも岸壁からしみ出る垂れ水が絶えることが無い。

この日は当然ながら水が満ちていた。

一年を通じて水があるかどうかは、この日の状況では推測不能。




KDの城館探訪記

鐘曲輪に戻り、高天神社方面へ。


なだらかな階段を上るとこちらにも井戸があります。名前かな井戸

このあたりの平場は井戸曲輪。稲荷神社や忠霊碑もあります。




KDの城館探訪記

稲荷神社と忠霊碑の間に、このような脇道が伸びています。


二の丸方面への道のようです。進んでみます。




KDの城館探訪記

二の丸へ向かう途中、谷を挟んで対岸の本丸方面を望む。


急峻極まりないです。




KDの城館探訪記

少し進むと現れる袖曲輪。


虎口らしきも残っています。




KDの城館探訪記

袖曲輪に向かって左手前一帯が二の丸。


そこそこの広さがありますが、微妙に削平が甘い気がします。


本丸のすぐ下に三の丸があるのに対し、半ば独立した別の峰に二の丸があるという構造は、なかなか珍しいのではないのでしょうか。

普通は三の丸よりも本丸に近い場所に二の丸はありますよね。




KDの城館探訪記

虎口を抜け下へ。このあたり、かなり手の込んだ作りです。


一段下の曲輪にあった墓碑。


本間八郎三郎氏清・丸尾修理亮義清戦死の址


武田勝頼猛攻時に堂の尾曲輪を守っていた徳川方の武将で、鉄砲による狙撃で戦死しました。




KDの城館探訪記
隍堀跡。


難しい字だ。




KDの城館探訪記

おお、ここは・・・土塁と堀が長く続く。


自然地形の有効利用が多いこの城において、珍しく大規模な造作です。




KDの城館探訪記

険しい斜面に囲まれたこの山において、唯一こちら側だけが緩斜面になっていて、城の弱点となっていました。


勝頼がこの城を落城させた時も、この西側の緩斜面から攻略したといいます。


その後、この弱点を克服するべく大規模な普請を行ったとのこと。




KDの城館探訪記

技巧的な作りで、弱点をしっかりと補っています。


堀には一部畝状の構造も見られました。



この後、土塁の一番奥まで進んだところ城域の先端まで行ってしまい、片方は崖、片方は急斜面の切岸にはさまれてしまう。同じところを戻るのは嫌だったので、目の前の切岸を無理やり登る。新たに購入したトレッキングシューズを履いていたので、無事登りきることができた。



KDの城館探訪記
登った先の曲輪。


城域の北側の最先端を守る場所であるため重要度も高いはずなのだが、碑や説明板といったものは見つからず。無名曲輪?

ここからは尾根の上を二の丸方面へ戻っていきます。




KDの城館探訪記
戻っていくと、堀切発見。

こちらの尾根には二ヶ所大きな堀切があり、尾根の上をそのままは進めません。

これは無名曲輪と堂の尾曲輪を断ち切る一つ目の堀切。



KDの城館探訪記

うむ、すばらしい。



KDの城館探訪記

堀切を越え、再び尾根によじ登って進む。

奥に看板を発見。




KDの城館探訪記
二の丸 堂の尾曲輪址


天正2年5月、武田勝頼来攻、包囲、6月28日猛撃、二の丸主将本間八郎三郎氏清、部下300騎を率いて此所の物見櫓に上り、城兵を指揮した。同日卯の刻(朝6時)、武田方穴山梅雪の部下西島七郎右ヱ門、朝日に輝く氏清の武装を狙い、鉄砲を撃った。氏清、首の近くを撃たれ、本丸に運ばれ介抱を受けるも10時、行年28歳を以って絶命した。弟、丸尾修理亮義清兄に代り櫓にて指揮中、同日午の刻、狙撃により胸部を撃たれ即死した。行年26歳であった。

墓碑は後裔本間惣兵衛が元文2(1737)年に建てたものである。





KDの城館探訪記
看板の先は、もう一つの堀切。上から降りるのに難渋した。

堂の尾曲輪と袖曲輪を完全に断ち切っています。

地形的に弱点であったというこちらの尾根は、それを補うために技巧性が高くなっているようです。




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コメント

1. やはり


激戦の地だけに、どんどん改修されて、どんどん強固な城になっていったんでしょうね。

それにしても、スゴイ!
いたるところに堀、土塁があり、いやぁ~見応えがあるでしょうね。

雨でなければ…。

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KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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