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中山城① ~北毛の技巧的城郭~

「良好な遺構が残っているものの、全体的に藪に覆われている」という評判だった中山城が、このたび整備されたという話を聞きつける。


ということで、高山村の城めぐりをしたこの日のメインとして登城。



R145「中山」交差点の西側に見える丘陵全体が中山城です。

国道沿いに駐車スペースがあり、その場所に城址碑等が設置されています。





KDの城館探訪記

城址碑は立派な石碑、説明板には縄張図付きと、最高級のサービスです。


高山村特有の?例の看板もあります。





KDの城館探訪記

その看板。


「歴史を語る 中山城址」






KDの城館探訪記

縄張図の拡大。


群馬県史通史編3中世は「十六世紀に入ると、上野内の築城は第三期を迎え・・・中世築城の最盛期となる」とし「主な城を挙げると、金山城箕輪城・・・長井坂城中山城・・・などである」と記している。そして、その築城者は、前記した城は総て後北条氏によるとし、特に、中山城長井坂城の築城手法は、同じ半折囲郭構造で驚くほど似ている、と指摘している。
その構造は、本丸を北・西・南の三方から囲むような形で二の丸を設置し、堀切と土居で防禦をつくり、二の丸の西にこれを囲むような形に三の丸がつくられて、要害堅固な城郭をなしている。

また、その築城年代については、県教委発行の「群馬県の中世城館跡」によると、北条氏が上野国の主要部を制した後期、天正11年(1583)から14年(1586)と推定されると記している。
(現地説明板より)



この技巧的な縄張り、北条氏が築いたものだとしたら納得です。

北条氏が上州北部まで進出するのは本能寺の変の後、滝川一益が撤退してからなので、まさに戦国末期、中世城郭の縄張りが進化しきったあたりでの築城になります。





KDの城館探訪記
この場所は捨曲輪の南側にあたります。


写真の塁壁を乗り越えて奥に進めば三の丸にたどり着けますが・・・もちろんおすすめしません(笑)





KDの城館探訪記

無理をせずとも、東側から登城ルートが設置されています。


随所にある案内に導かれるまま進みます。





KDの城館探訪記

東側には天然の堀となる川が流れています。


意外と深さもあります。





KDの城館探訪記

むむむ・・・丘陵を切り裂いたような地形が・・・





KDの城館探訪記
堀切、いや、横堀になるのか?かなりの土木工事量だ・・・


階段が設置されていて、堀底に進めるようだが・・・とりあえず見なかったことにしよう・・・





KDの城館探訪記

案内に導かれるまま進む。





KDの城館探訪記

縄張図によると、ここは本丸の北側を守る郭(左側)と、そのさらに北に設置されている土塁(右側)のようです。一つ一つの規模がでかい!





KDの城館探訪記

本丸の北東側から登っていく形になります。


急な登りではないのですが、気が付いたら結構高さがあるところまで登ってきました。





KDの城館探訪記

本丸到着。かなりの広さで、周囲は土塁が設置されています。

木の枝も切り落とされていて、見晴らしは良いです。


中央には説明板が設置されています。

読んでみると国道脇にあったものとは書かれている内容が異なっています。

こちらの説明板は平成21年3月に設置されたもので、つい最近のものです。


こちらには「天正10年(1582)沼田勢と共に白井勢と戦って破れ廃城になった」とありましたが、もう一つの説明板と合わせて考えると、もともとこの地にあった城郭は天正10年の時点でいったん廃城になり、その後進出してきた北条氏により、天正11~14年の間に現在の姿にまで大規模改修された、ということになるのでしょうか。





KDの城館探訪記

本丸の一角にある祠。


しかし、さっきから気になっているのは、この周囲を取り巻いている土塁の外側の空間です。


何というか、不自然な空間が・・・


土塁の外を覗いてみる。





KDの城館探訪記

な・・・





KDの城館探訪記  

なんじゃこの堀は~!!




その②へ


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コメント

1. とてつものない


城ですね!
縄張りが、何となく上田城に似てる気がしますが、後堅固の城と言ってもいいでしょうか。
最後の堀なんか凄いなぁ~!!!
続編、楽しみにしてますよ(^-^)/

2. Re:とてつものない


>syunpatsuryoku1号さん

本丸の背後は断崖で、反対側は囲郭式の構造・・・
確かに、尼ヶ淵の断崖を背にした上田城の縄張りに通じるものがあります。
規模は上田城の方が全然大きいですけどね(笑)

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KD

Author: KD
由緒ある建造物、急峻な山城、遺構の残っていない平地城館、考証無視の模擬天守、すべて等しく探訪対象。一番好きな瞬間は超マイナーな城館で城址碑や標柱を見つけたとき。
© 2010 城館探訪記

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